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東日本大震災 「セセデ復旧支援隊」が活動


津波被害の整頓、救援物資運搬など

東北初中の整理を行う「総連セセデ復旧支援隊」

 東日本大震災総連中央緊急対策委員会は4月25日、「総連セセデ復旧支援隊」を緊急対策委宮城県本部に派遣し、被災した同胞宅の整理整頓活動を行った。

 支援隊は、甚大な津波被害に遭った沿岸地域を中心に被災同胞への支援活動を行い、ほかにも学校での救援物資整理や、高齢同胞をはじめとする被災同胞たちへ救援物資を届ける活動を行った。

 津波被害を受けた「静子さん(60、石巻市居住)も支援隊の援助を受けた一人。支援隊は、ヘドロがあるために長らく片付けられていなかった「さんの自宅の風呂場、洗面所、洗濯場、ベランダなどを数時間かけてきれいに整頓した。

 「支援隊と宮城の対策委メンバーたちのおかげで家が本当にきれいになった。震災以降、総連が迅速に物心両面の支援をしてくれたおかげだ」。「さんはこのように話し、支援隊と緊急対策委宮城県本部のメンバーに感謝の意を伝えた。

 宮城の朝青員たちも支援隊の活動を手伝った。太白班の韓昇弼班長(20)は、東京から支援隊が来るという連絡を受け、すぐに班の朝青員に伝えた。

 太白班の全春美さん(23)は、支援隊メンバーと共に東北朝鮮初中級学校校舎の整理を行った。図書の整理では、重い本をダンボールに積め運搬する作業が大変だったと述べ、「支援隊と一緒に汗を流せたことがうれしかった。在日同胞の団結力を感じている」と語った。

 支援隊の一員として活動に参加した金賢寿さん(22、東京・鹿浜病院勤務)は、整理作業だけでなく被災同胞を支援する現地活動家のケアも担当した。理学療法を活用し、専門的なマッサージも行った。

 支援隊の責任者を務めた朝青中央の「俊烈国際統一部長は、「恐怖を感じるくらい沿岸地域の被害は想像を超えるものだった。被害を受けた地域の同胞を助けるために来たが、がんばっている現地活動家と同胞たちから逆に無限の力をもらった。また、団結の力で逆境を乗り越えようとしている様子を目の当たりにし、多くのことを学んだ」と話し、被災同胞支援事業に若い世代が率先していきたいという決意を語った。

 支援隊は今後も継続的に派遣される。(李東浩)

[朝鮮新報 2011.5.11]