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東日本大震災 社民党政策審議会長 東北初中を訪問

「学ぶ権利を守ろう」

東北初中を訪問し、総連宮城県本部の李英植委員長(左)から説明を受ける社民党政策審議会長の阿部知子衆院議員(中央)

 総連緊急対策委宮城県本部の李英植委員長(総連宮城県本部委員長)をはじめとする活動家たちが22日、東北朝鮮初中級学校を訪ねた社民党政策審議会長の阿部知子衆院議員と会い、約1時間にわたって懇談した。

 李英植委員長は、各地同胞から多くの救援物資が東北地方に届けられたことに言及し、総連緊急対策委宮城県本部がこの物資で日本の市民を対象にした炊き出しを幾度も行い、避難所に物資を届けるなどの活動も行ってきたことについて説明した。

 阿部議員は、自身が被害に遭ったにもかかわらず日本の人々のために救援活動まで行っている対策委メンバーの姿から習うべきことが多いとしながら、相互理解と協調の精神に背く現象、とりわけ補助金問題と「高校無償化」問題など朝鮮学校をめぐる一連の懸案について言及した。

 阿部議員は、納税義務を果たしている在日朝鮮人には当然、相応の権利が保障されるべきだとしながら、政治家が補助金の支給中断などを煽るのは、選挙票を集めるため国民世論をミスリードするものだと指摘した。

 また、被災地で実践されている助け合いの精神は今後も日本社会全般で具現されなければならないとしながら、偏狭な国粋主義と社会的危機の中で「敵」をつくり出そうとする風潮を批判。どんな状況でも、子どもたちが民族の言葉を学ぶ権利を守っていくことを願うと述べた。(東)

[朝鮮新報 2011.4.27]