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東日本大震災 総書記の慰問金を伝達

宮城、岩手、茨城、福島の各県で

 金正日総書記から送られた東日本大震災被害同胞への慰問金の伝達式が宮城を皮切りに岩手(8日)、茨城(10日)、福島(11日)で行われた。それぞれの伝達式では、犠牲者を悼んで黙とうが捧げられた。続いて最高人民会議常任委員会の金永南委員長から寄せられた慰問電が読み上げられ、総連中央の許宗萬責任副議長と南昇祐副議長が被害を受けた同胞に慰問金を手渡した。

 6〜7日に宮城を訪れた許宗萬責任副議長は、石巻、女川、多賀城など津波被害が甚大な沿岸地域の被災同胞を訪ね、慰問金を手渡し、激励した。続いて緊急対策委宮城県本部のメンバーと会い、東北朝鮮初中級学校の復旧のための支援金1千万円をはじめ、被害同胞たちに総額1720万円を手渡して、激励した。その後、岩手では 500万円、福島で580万円、茨城で300万円の支援金が支給された。

 席上、責任副議長はメンバーの力に満ちた視線と明るい表情に力を得たと語り、この難関に打ち勝ち、総書記の配慮と期待に応えようと語った。

 責任副議長はその後、被災同胞との懇談に望み、彼らの悩みや問題提起に耳を傾け、これから中長期的な展望の下に組織を挙げて復興のために立ちあがろうと激励した。

岩手

伝達式に参加した被災同胞たち

 8日、総連岩手県本部で伝達式が行われた。崔成守委員長をはじめとする総連緊急対策委岩手県本部のメンバー、青森県本部の金致男委員長、北海道本部の朴正成委員長、被災同胞たちが参加した。

 南昇祐副議長は、総書記が大地震と津波によって人命被害と甚大な物質的損失をこうむった被害同胞たちへ50万ドルの慰問金を送るとともに、最高人民会議常任委員会委員長が慰問電を寄せたことについてあらためて言及し、被害地域のすべての同胞たちと商工人、活動家たちと教員、生徒たちへ心からのお見舞いを伝えると述べた。

 集会であいさつした崔成守委員長は、震災による同胞の被害状況と岩手県本部が行っている救援活動の状況、各地同胞たちの支援活動について述べた。

 集会では、本部の活動家たちが大地震の直後から被災地に入り救援活動を展開しながら撮影した映像が上映された。伝達式の参加者たちは、無事に避難できた沿岸部在住同胞の姿を見て安堵してほほ笑んだり、涙をぬぐう場面もあった。

 被災同胞を代表して発言した高浩映さんは、「悪夢のようなあの日のことを思うと震えがとまらない。地震が起こって3日も経たないうちに訪ねてきてくれた活動家たちから多くの力をもらった。祖国のために何もしたことのない私たちを心配して慰問金まで送ってくれた総書記に、心からの感謝のことばを伝えたい。復興し生活が安定したら、祖国と組織のために必ず貢献したい」と述べた。

茨城

 10日、茨城朝鮮初中高級学校で伝達式が行われた。李栄勲委員長をはじめとする総連緊急対策委茨城県本部のメンバー、関係者、入学式に参加した教職員、生徒、保護者と被災同胞たちが参加した。

 伝達式で発言した茨城県青商会の盧源柱幹事は、経営する飲食店の被害が甚大で復旧できるどうか不安ばかりが募ったが、勇気を与えてくれたのは組織と同胞そして祖国の配慮だったと述べ、今後も同胞社会の発展のために貢献できるよう努力すると決意表明した。

福島

 11日、福島朝鮮初中級学校で伝達式が行われた。張泰昊委員長をはじめとした総連緊急対策委福島県本部のメンバー、関係者、入学式に参加した教職員、生徒、保護者と被災同胞たちが参加した。

 自宅が全壊した総連浜通支部平分会の尹戴浩分会長は、福島初中で避難生活をする中で組織の潜在力、同胞たちの団結力を毎日のように実感していると述べた。

 そして、この地域同胞たちが今も原発事故によって自宅に戻れず不安定な生活を余儀なくされているが、分会長として同胞たちに多くの力と勇気、希望を与えるために力いっぱい活動していきたいと話した。

[朝鮮新報 2011.4.18]