top_rogo.gif (16396 bytes)

東日本大震災 東京・足立など 全国で募金活動活発化

「被災同胞の力になりたい」

 東日本大震災で被害に遭った同胞のための救援募金運動が日本各地で活発に行われている。各地の総連支部をはじめ、各団体の活動家たちが地域の同胞宅を回り、救援金を募っている。

 総連東京・足立支部では、被災同胞のための救援募金口座が設けられた直後から、独自の募金袋を作り、管下にある12個の分会会員らがそれぞれの地域同胞宅を訪問するなどしながら募金活動にあたっている。会員らは、休日や仕事の合間を利用し、同胞宅を訪れ東北同胞たちの被災状況を伝えるとともに募金への参加を呼びかけている。

 3日、総連足立支部の本木6分会メンバーら3人が、募金活動のため同胞宅を回った(写真)。この日募金活動にあたったのは、同分会の韓勲分会長(63、支部副委員長)と会員の姜相勲さん(48、支部常任)、総連支部の活動家だ。一行は、寒空のもと自転車を走らせながら、地域の同胞宅 14軒を2時間半かけて回った。

 同分会は、毎月第一日曜日に総連会費の徴収などを兼ねこうした訪問活動を行っているが、この日は募金運動のみに専念した。

 韓分会長は、「東北同胞の被災状況を考えると、救援金の呼びかけは一刻の猶予もない。会費の集金を後回しにしてでも、一人でも多くの同胞に訴えていかなければ」と話す。

 一行は、同胞宅を訪れ募金袋と関連のビラを配り、東北同胞の被災状況について説明した。この日留守だった同胞宅には、ポストに「東日本大震災の募金のために訪れた」旨の手紙を入れた。

 計画停電などの煽りを受け、経営している飲食店の営業を休止しているというある同胞は、「以前行っていた塗装業で生計を立てている」と話しながらも、分会長らの呼びかけに、すぐさま救援金を用意して手渡した。また、 金成東さん(55)は「東北地方の同胞や、朝鮮学校の被害状況がひどくて驚いた。これぐらいのことしかできないが、少しでも力になれれば」と話し、救援金を手渡した。

 韓分会長は「東北に親兄弟や親せきはいないが、同胞たちの今後が心配だ。現地に入り、直接、救援物資を届けなければならないのに、そうすることができず申しわけない。募金運動を通じて少しでも力になりたい」と語った。

[朝鮮新報 2011.4.7]