東日本大震災 日本市民らが学校訪れ謝意 |
「貴重な物資、ありがとう」
総連緊急対策委宮城県本部が大震災後、各地の同胞たちから送られてきた救援物資を同胞と日本市民、沿岸地域の災害対策本部、避難所となっている日本学校、体育館などを訪れ手渡している。 2日には、沿岸地域で石巻市の日本市民3人が謝意を伝えるために対策委がある東北初中を訪ねた。 彼らと面談した総連宮城県本部の李英植委員長は、対策委の活動について詳しく説明しながら、炊き出しなど八木山をはじめいろんな地域で国籍と民族を越えた助け合いの光景が広がっていると語った。 今も妻の安否確認が取れていないという木村茂さん(61)は、大震災後、避難所で過ごしてきたが、今後自宅で生活する準備を整えているという。木村さんは、物資がすべての避難所に行き渡っていない中で、ガスコンロなどの今もっとも貴重な物資を総連緊急対策委から受け取ったという。ライフラインが途絶える中で不安な日々を過ごしてきたが、本当にありがたいと、深い謝意を示し、こう述べた。 「国籍を問わず、被災者同士、互いに助け合わなければならないということを切に感じた。これは、今回の大災害を経験して痛感した真理だ」 学校を訪れた日本市民たちは、李委員長の手をしっかりと握りしめ、涙ながらに「本当にありがとう」と何度も繰り返した。(東) [朝鮮新報 2011.4.6] |