京都 南青商会が学校支援行事 |
一体感、とにかく楽しい
京都・南青商会が主催する「第7回パワフル〈HEBARAGI杯〉」が2月27日、MKボウル山科で行われた。 同イベントは、南青商会の学区にある京都朝鮮第1初級学校を支援する目的で7年前から企画されてきたもので、今年も1部にはチャリティーボウリングが、2部には宴会が行われた。会員の家族をはじめ、老若男女がともに楽しめるとして同胞からの支持も厚い同イベントに、今年は他地域に住む同胞も合わせ約200人が参加した。 施設にある全レーンの3分の2を占める大所帯で行われた今回のボウリング大会。会場は、ストライクやガーターが飛び出すたびに歓声と爆笑の渦に沸く参加者の姿であふれた。 ボウリングゲームに熱中していた金鐘悟くん(京都第1初級3年)は、「学校の友達もたくさん来ていたから、一緒に遊べて楽しかった。来年もまた遊びに来たい」と目を輝かせた。子どもたちも多く訪れたボウリング大会では、参加した子どもたち一人ひとりにお菓子が配られ、会場には、お菓子を片手にうれしそうに駆け回る子どもたちの姿も目立った。 一方、南支部で行われた2部の宴会は、地域を越えた多くの同胞が参加し1部以上の盛り上がりを見せた。
南青商会の洪勝之会長による司会のもと行われた宴会では、京都第1初級の校長にチャリティーとして生徒らが使うタグラグビーのユニフォームと顕微鏡が寄贈されたほか、各参加者たちによる自己紹介や感想発表などが行われ、終始会場は和気あいあいとした笑顔に包まれていた。
注目を集めたのは、景品の贈呈式。例年なら1部のチャリティーボウリングでのスコア上位入賞者に送られる景品が、今年は洪勝枝会長のくじ引きによって該当者を決めることに。また、ボウリング最高スコアの記録者を当てた参加者に送られるはずだった賞金も、全員参加のじゃんけん大会で争奪することに。参加者からは、「どちらもゲームの結果とは関係ない!」というヤジとともに、大爆笑の渦が沸いていた。 昨年末、17年ぶりに京都に戻ったという崔博之さん(40)はこの日のイベントを楽しんでいた。「小さい子どもから大人まで、こんなに一体感を感じながら楽しめるのは同胞社会だけ。自分も、久しぶりに同級生や先輩たちと再会してとても楽しかった。一方で、行事を主催した青商会の力はすごいと思った。もっと、早くから青商会の存在を知っていれば、と残念にすら思う。自分も今後、一緒になって青商会の活動に参加していきたい」と語った。 近年、京都府の青商会が主催するイベントではその地域の同胞のみならず、他の地域から家族を連れて参加する青商会メンバーや同胞たちの姿を見ることができる。 南青商会の洪勝之会長は「同級生が府と地域青商会の会長・副会長を担っているため、何か行事を催すときはそれぞれの地域に動員を呼びかけたり、互いに協力しながら盛り上げている。もっとがんばろうと刺激をもらうこともしばしば。今後も、京都青商会は一体となり学校のため、子どもたちのため、明るい同胞社会のために活動を展開していくつもり。また、現在青商会中央で行われている『EXキャンペーン』でも先頭に立ってがんばりたい。」と話した。(周未來) [朝鮮新報 2011.3.23] |