総連中央緊急対策委員会第一次救援隊 地震後直ちに現地で本格活動 |
宮城・岩手・福島・茨城に入り直接支援
現在、「総連中央緊急対策委員会」の第一次救援隊が東日本大震災の被災地で活動を行っている。 総連中央では「東日本大震災」の直後に「総連中央緊急対策委員会」を立ち上げ、被害を受けた総連本部との連携の下、24時間体制で同胞たちの安否を確認し被害状況を調べ、必要な対策を立てた。 そして、被害を被った総連同胞と民団、未組織同胞、破損した朝鮮学校に対する救援事業を全組織、全同胞をあげて行うことを決め、「東日本大震災被害同胞救援募金」に幅広い同胞たちが参加するよう呼びかけている。現在、総連の各級機関と団体では、温かい同胞愛に基づいた 救援活動が活発に繰り広げられている。 中央対策委員会では、地震が起きた直後に地震被害を被った茨城・宮城・岩手・福島の各学校と、同胞家庭に対する被害状況を現地で確認し、被害同胞らが要求する保存食品、米、飲み物、薬品をはじめとする 救援物資を届けるための同胞救援活動を本格化させた。 中央対策委員会のメンバーである、総連中央総務局の金鏡浩副局長が総連山形県本部の金永三委員長とともに、総連宮城県本部対策委員会がある東北朝鮮初中級学校の食堂を訪ね 救援物資を手渡した。中央対策委員会のメンバーは、一致団結して活動を行っている宮城の活動家や同胞たちを励ましながら、今後は中央対策委員会のメンバーらも現地活動に合流すると語った。 総連宮城県本部の李英植委員長は2日間に190戸の同胞宅を訪問したという。中には、涙を流しながら感謝の気持ちを伝える同胞もいた。 李委員長は、「これも総連中央緊急対策委員会と各機関、団体、同胞たちから心のこもった救援物資が次々と届けられているからだ。同胞たちの力をあらためて実感した。これからも宮城同胞社会のために働きたい」と話した。 中央対策委員会のメンバーと共に宮城入りした総連山形県本部の金永三委員長は、「心を一つに合わせて奮闘する宮城の活動家と同胞たちの姿を見て力をもらった。山形の同胞たちも率先して 救援活動に加わる」と述べた。 現在、東北初中には総連中央緊急対策委員会の呼び掛けにより多くの救援物資が次々と到着している。宮城の活動家と同胞たちは、献身的な救援活動に励んでいる。 東北初中の尹鐘哲校長は、中央対策委員会の迅速な対応に感謝を述べながら、組織と同胞の力を信じて苦痛を復興へのエネルギーに変えて行きたい。東北地域すべての同胞たちの一致団結でこの難局を乗り越えて行くため努力すると話した。 宋鐘日教員は、大地震で被害を被った同胞たちの生活を守るため総連中央をはじめとする日本各地から心温まる救援物資を届けに駆けつけた活動家たちに感謝の気持ちを伝えたいと言いながら、到着した 救援物資を同胞たちに速やかに送り届け、励ましてあげたいと話した。 宮城で活動する中央対策委員会のメンバーは、現地の活動家たちとともに被害が大きかった海岸地域の石巻市に出向き同胞たちを励ました。 また東北初中の近隣に暮らしている日本の中学校で避難生活を送っている日本市民たちのためにも炊き出しをする準備を進めている。 一方、中央対策委員会のメンバーである、総連中央国際統一局の趙善吾副局長は、総連秋田県本部委員長とともに、総連岩手県本部を訪れ、義援金と救援物資を手渡した。 総連岩手県本部崔成守委員長は「本部で把握している総連、民団、未組織同胞たちの安否は全て確認した。今日、同胞宅を訪れようと準備をしていた時、中央対策委員会の 義援金と救援物資が到着した。大きな力をもらった。」と話した。 中央対策委員会のメンバーである、総連中央民族圏委員会の金尚一副委員長は同胞たちが避難生活をしている茨城朝鮮初中高級学校を訪れ、義援金と救援物資を手渡した。 総連茨城県本部の李栄勲委員長は「同胞愛あふれる義援金と救援物資は同胞たちを大きく鼓舞するだろう。活動家、同胞たちが一心団結して一日も早く、茨城の運動を正常軌道にのせる」と話した。 [朝鮮新報 2011.3.19] |