東日本大震災 兵庫の救援隊が出発 |
「一日も早く、力を与えたい」
東日本大震災の被災同胞らを救援するため兵庫の救援隊が17日早朝、同胞愛が込められた救援物資をバスに載せ、被災地に向けて神戸を出発した。 総連本部が被害救援募金運動を開始するや否や西神戸商工会が兵庫同胞らの熱い思いを一刻も早く伝えてほしいと、当面必要な物資と財政を自分たちがまかなうとして、100万円の 救援金と物資購入金を総連本部に託した。 明石朝鮮初級学校教育会も救援金30万円を持ち寄った。 救援物資には燃料、食料、医療品、日用品などが含まれている。現地と連絡を取り合って必要な物資を用意した。商品の大量購入が困難な条件で、自宅にある物資を提供してくれた同胞もいたという。 また、県下の朝鮮学校生徒や朝青員たちは、被災地の生徒、朝青員を励ます手紙を救援隊に託した。 一方、女性同盟では被災地と連絡を取り合い、避難生活や救援活動に役立つ知識や経験を伝えたという。 救援隊は総連本部の李修男副委員長をはじめ総連、商工会、朝青の代表らで組まれた。総連本部の盧武鉉委員長、朝青本部の徐正斗委員長、そして西神戸商工会の金永勲会長をはじめとする職員らが 救援隊を見送った。 西神戸地域は1995年の阪神・淡路大震災とそれによる火災で破滅的な被害を受けた地域だ。祖国と組織、各地同胞らの支援を受け苦難を乗り越え、復旧を遂げてきた。その時のお返しをしようと活動家、同胞らは真っ先に立ち上がった。 金永勲会長(73)は「一刻も早く被災した同胞たちに力を与えたいというのが、商工会役員、同胞らの一致した思いだ。神戸が復旧するのに10年以上かかったように、被災者にとってはこれからが正念場だ。私たちも継続して支援していくので、災害に打ち勝ってほしい」と述べた。(李泰鎬) [朝鮮新報 2011.3.17] |