3月14日、朝鮮新報本社が地方の各総連組織を通じて被害状況を調べた結果は以下の通り。 青森県本部(委員長) 9:50
本部事務所は特に問題なし。
同胞の被害状況は一部しか把握できていない。
八戸地方は大変だとの情報があるが確認できていない。
どこへ行ってもガソリン供給が制限されているため、自由に動けない。 北海道・函館支部(委員長) 10:00
沿岸部では津波のため浸水したが、函館支部は徒歩で2分程度の場所で止まり、幸い被害を免れた。
ある同胞商工人の店舗の駐車場まで海水が押し寄せてきたが、ホールは無事だった。
ライフラインは報道されているように、被害はひどくはない。停電もなく、水道、電話(通信)、ガスなどは正常。
釧路地方もいくらか被害があったと聞いている。 胆振日高支部(委員長) 10:15
現在のところ、同胞に人的被害はないものと思われる。
地震発生時、事務所にいたが、直ちに同胞宅を回った。
幸い、同胞の中に人命被害や負傷者は見つからなかったが、家屋にヒビが入ったり、物が壊れるなどの被害は多数あった。
北海道の同胞の中には、東北地方に家族・親族がいるケースが多い。宮城県気仙沼や福島などで被害が大きいと報道されており、安否が確認できず心配している。
群馬県本部(総務部長) 10:30 今現在、同胞の被害状況ははっきり掌握できていない。引き続き、確認を急いでいる。
アクセス状況がとても悪く、JRもほとんど不通だ。 茨城県本部(総務部長) 10:45 人命被害は具体的に把握できていない。
ライフラインが大変な状況だ。
北部に行けば行くほど、ひどい。
*電気、アクセス(電車、自動車)、通信(携帯、固定電話、ファクス)、食料、ガス、水道(現在も一部では断水状態)が停止状態、ガソリン問題がもっとも深刻。
茨城商工会(理事長) 11:00 同胞商工人の建物の被害が多い。
ライフラインの状況はひどい。
コンビニなどでは初日から物がなくなり、パニック状態。 宮城県本部(総務部長) 午後
地震被害の全体像を把握しきれていない。とりあえず仙台都市部の同胞の人命被害報告はない。沿岸部の同胞の安否はほとんど確認できないが、家屋が流された世帯があるのは間違いない。
ハッキョと本部は倒壊寸前と言っても過言ではない。イルクンは基本的にハッキョに集結して集団生活を送っている。ライフラインは電気がダメ、ガスはプロパンが生きていた。水は水道水が出る家屋からタンクで調達している。食料はスーパーの行列に並んでインスタントラーメンなどを買い込んでいる。
ガソリンスタンドも一部しか開いておらず大行列、しかも10リットルしか買えないので下手に動けない。知っての通り、原発が爆発したため電気の復旧が大幅に遅れそう。とりあえず何とか生きてます
。
宮城(朝青委員長)
午後
各イルクンからの激励の連絡コマッスムニダ。人的被害は報告されていないが、気仙沼市で連絡の取れない同胞がいる。報道をもとにした予想では、家が津波で流された可能性が高いという。
ハッキョ、本部の建物は原型はとどめているが、亀裂、ヒビ、壁の崩落などが多く、立ち入りが非常に危険なので再開の目処は立っていない。ライフラインも仙台の一部の地域以外では全て止まっており、ハッキョも同様。沿岸の同胞は安否が確認された家でも浸水が多数あり、身動きの取れない状況が続いている。
避難状況であるが、ハッキョの寮にイルクン、教員と一部の同胞が宿泊し、周辺の中学校などに学生や同胞も避難している。ハッキョでは同胞の差し入れや食堂オモニのおかげで避難所以上に食事もしている。県内でも多数の同胞と連絡が取れない状況なので、今後確認でき次第報告するが、ハッキョ自体が圏外になっているため遅れる可能性が高いと思う。東北各県の状況であるが、全ての県の
朝青員と連絡が取れた。
青森、山形、秋田で停電の解除など、正常に向かっているとの連絡があったが、岩手県の沿岸は安否の不明な同胞がいるようです。 福島初中
*ようやく電話が通じる 12:20 学生は全員帰宅。学父母も学校にはいない。
教員は全員、学校で宿泊。
同胞8人(主に岩槻支部居住)が学校に避難してきた。食料も各自が持参。日本人避難民はいない。
寄宿舎があるため、食料(米)は今のところまだ余裕はある。
水は、井戸があるので心配ない。
いちばん心配なのは、福島原発の爆発事故で放出された放射能の影響。
ガソリンがないのも大問題。 [朝鮮新報
2011.3.14] |