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〈リレーメッセージ×私たちのビジョン〉 班単位での活動が要、その人材育成を

康賢志 朝青兵庫西宮支部委員長 兵庫・西宮 27歳

 西宮朝青員のあるべき姿は、「地域同胞社会に愛される存在」。朝青員がいてくれれば大丈夫と思ってくれるような存在になりたい。その志は、歴代の朝青員たちから受け継がれた「西宮の伝統」のようなものだから、時代が変わっても変わらない姿だと思う。重要なのは、「継承」だ。

 同胞同士のつながりが密な西宮地域で育ったため、学生の頃から朝青員たちに期待と関心を寄せる同胞たちの温もりを肌で感じてきた。何か行事を催すとなればすぐに人が集まった。組織的な運動基盤もできあがっていた。

 しかし阪神朝鮮初級学校が他校に統合されてからは、それまで地元のウリハッキョを拠点に構築されてきた地域同胞同士の密なつながりを若い世代が感じにくくなっている。

 新たな連携網の拡大と強化が目下の課題だ。

 そのために、今の若い世代にあったアプローチ方法を模索している。地域で朝青の年齢層を見ると、日校生が多数を占めるのが現状。こうした青年たちが、すんなりと朝青活動に参加できるきっかけを作ることが大切だと考えている。

 まずは、「支部は楽しいところ」という意識を持ってもらうことから始めたい。昨年11月には、朝青と朝高生、日校生の合同スポーツイベントを企画した。また、既存の女子バレーボール部に加え、ボウリング部を新設する予定だ。

 連携強化の要は班の活動だ。班単位の活動を活性化することで、対象者とパイプを作ることができれば、自然と支部の活動にも参加するはず。そのために重要なのは、「核」となる朝青員の存在だと思う。

 いま、もっとも重要視しているのがこの「核」の育成だ。世代が代わっても、「朝青西宮の伝統」は守っていかなければいけない。「楽しいだけの朝青活動」で終わるのではなく、同胞社会と自分を結びつけて考えられる人材を育てたい。高齢同胞のためのデイケアサービスや学校行事にも、こまめに朝青員を動員して問題意識を投げかけたい。

 「何をするにしても、朝青員が中心となり先頭に立って同胞社会を引っ張る」―私は歴代の先輩たちの背中を見てこれを学んだ。同じく後輩たちには、朝青活動を地道に行っていく重要性を背中で見せたい。

[朝鮮新報 2011.3.9]