top_rogo.gif (16396 bytes)

〈リレーメッセージ×私たちのビジョン〉 可能性、どん欲に追求していきたい

李誠珩 朝青大阪生野東支部委員長 大阪・生野東 29歳

 2年前の就任以来、専従活動家が不在でほぼ活動停止状態だった朝青支部を正常に稼動させるまで盛り上げた。それでも今は、まだスタートラインに立ったばかり。朝青支部でやりたいことは無限にある。

 日校出身者のみならず朝鮮学校出身者も、卒業後に同胞社会と体系的なつながりを持つことができず、日本社会に埋没していってしまう現状がある。その中で、地域朝青活動のさらなる活性化は必至だ。彼らに興味を抱いてもらうためにも、朝青の姿をより積極的にアピールしていかなければ。

 朝青活動は、日本の社会で同胞青年たちが唯一、朝鮮人を自覚・再発見できる、いわば「ウリハッキョの延長線」のようなもの。それと同時に今後、青商会や総連、女性同盟などの在日朝鮮人運動に参加するための「入り口」になる。また、将来親となる朝青世代が若年期に同胞社会と接触を持つことは、今後の民族教育を守るうえでも大きな糧になるはず。生野東支部では現在、学校行事などに参加し朝青員らが朝鮮学校に対する理解と連携を深めるきっかけを積極的に設けている。

 一方で、朝青組織の持つ新たな可能性も追求し、中長期的な視点から「朝青に何ができるか」を模索している。視野に入れているのは、朝青組織の経済的な自立と同胞社会はじめ日本社会などとの交流。

 イベントや年間活動で消費されてしまう会費や支援金とは別に、朝青が独自に活動資金を生み出すことができれば、朝青活動のみならず地域や学校支援のためにできることが広がるはず。また、朝青員らが南朝鮮や日本の同世代の若者・団体と積極的に交流する場があれば、同胞社会の内外に朝青組織の存在をアピールし、さらなる理解を求めることができる。

 こうした活動の大前提となるのは「固い土台作り」。まずは、朝青活動を担っていく中心メンバーを着実に育成し、朝青員たちが自発的に行動する体系を整えることが先決だ。ただし、内部強化に止まれば組織は現状維持のまま。若い朝青世代だから、失敗もできるし挑戦もできる。目先の課題に取り組みつつ、その先を見つめどん欲に攻めていく、そんな未来志向型の「発信する朝青」を作りたい。

[朝鮮新報 2011.3.9]