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大阪・西、港、大正、日朝友好新春の集い

「往来・交流こそ一番の方法」

大阪朝鮮歌舞団の歌に合わせて踊る参加者たち

 大阪・西、港、大正地域の日朝友好新春の集いが10日、港区民センターで行われ、地域の日本市民と同胞ら約190人が参加した。全日本港湾労働組合大阪支部、3地域の各平和人権連帯会議などの労組、市民団体と総連西大阪支部管下団体が共催した。

 南大阪朝鮮初級学校生徒たちのカヤグム演奏で幕を開けた集いでは、主催者、来賓らがあいさつした。

 実行委員長の大野進・全港湾労組大阪支部執行委員長は、管政権が朝鮮西海での砲撃事件を理由に朝鮮学校への「高校無償化」適用の審査手続きを停止したことなどに言及し、こうした政権の態度が排外主義を煽る結果を招いたと指摘。一方、こうした逆境を跳ね返し2年連続「全国大会」3位に輝いた大阪朝鮮高級学校ラグビー部の健闘を称えた。その上で、朝鮮学校への「高校無償化」適用、朝鮮の自主的平和統一と日朝国交正常化のため最大限努力し行動しようと呼びかけた。

 「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯・大阪」の有元幹明共同代表は、同団体が呼びかけて結成している訪朝団「日朝友好なにわの翼」の活動を紹介。日本のメディアが流す情報とは違う朝鮮の本当の姿を見てほしいと訴え、「まさに百聞は一見にしかず。ぜひ参加してほしい」と呼びかけた。一方、橋下大阪府知事が朝鮮学校への補助金執行を留保し、来年度の予算案に計上しないとしたことについて厳しく批判した。

集いには日本市民、同胞ら約190人が参加した。

 続いて韓国問題研究所の康宗憲さんが講演を行った。北南高位級軍事会談の予備会談が決裂したことについて、交渉に不誠実な南側の対応を非難し、615共同宣言、104宣言に基づいた平和共存のための交渉の必要性を訴えた。日朝関係については、往来、交流によって理解を深めることが一番の方法だと述べた。

 総連西大阪支部の沈基鳳委員長の乾杯の音頭で始まった2部の宴会は、同胞歌手の趙博さんの歌、地元出身の大阪朝高ラグビー部員らの紹介、大阪朝鮮歌舞団の公演などで大いに盛り上がった。また、南大阪初級を支援する市民団体「アプロハムケ」などの呼びかけで多くのカンパが集められた。

 最後は実行委員会のメンバーらが登壇し、恒例となった「頑張ろう!」三唱で力強く締めくくった。(李泰鎬)

[朝鮮新報 2011.2.11