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交流広げ国交正常化の世論喚起を、日朝友好京都ネット第3回総会

京都朝鮮歌舞団の公演の様子

 「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット」の第3回総会と「新春のつどい」が9日、中京区内の施設で行われた。同団体の水谷幸正会長(学校法人佛教教育学園理事長)と総 連京都府本部の金学福委員長をはじめとする関係者ら約80人が参加した。

 1部では、本山美彦京都大学名誉教授が「激動する東アジア情勢と日朝友好親善の課題」と題し記念講演を行った。本山名誉教授は、特定分野に関連する企業や大学、専門家らが地理的に集中し互いに競争しつつ協力する産業の集積、国家プロジェクトとして推進される投資や経済協力など、朝鮮や中国を含む東アジアでの実例を挙げ、対話を絶ったままだとこうした活発な流れから日本だけが取り残されかねないと警鐘を鳴らし、朝鮮との交流の緊要性を経済・技術的側面から主張した。

 続いて、第3回総会が開かれた。

 2009年3月に設立された同団体は昨年、訪朝事業や講演会開催など様々な交流を通して日朝友好親善活動を進めてきた。また、昨年の総会を機に「日朝友好京都ネット地方議員の会」を立ち上げ、活動の幅を広げた。今年もイベントを通じた市民交流や訪朝事業などを推進し、日朝の交流と相互理解の促進、ネットワークの拡大、日朝国交正常化の世論喚起に努めていく方針だ。

 2部の宴会では、地方議員、宗教家、活動家、学者、学生ら各界各層の参加者たちがそれぞれの立場から幅広い交流の必要性を訴えた。また、朝鮮対外文化連絡協会、日本の国会議員や地方自治体首長らからの祝電が紹介された。

 最後に、京都朝鮮歌舞団が公演を披露し、友好親善の場を一層盛り上げた。

[朝鮮新報 2011.2.10]