〈リレーメッセージ×私たちのビジョン〉 ウリハッキョは「帰りたい故郷」 |
李相浩 「滋賀初中愛校会」会長 滋賀・大津 43歳 昨年11月に行われた滋賀朝鮮初級学校創立50周年記念祝典の実行委員長を務めた。それを機に、「滋賀朝鮮初中級学校愛校会」を結成した。卒業生みんなでウリハッキョを支えようという枠組みだ。同時にそれは、同胞社会の活性化につながるはずだ。ハッキョを拠点に同胞たちが集まる場を作りたい。 50周年記念イベントを年間を通して行ったが、延べ1千人以上の同胞たちが参加した。彼らの姿を見ながら、やはり同胞社会の中心はハッキョなんだとあらためて感じた。 そして、がんばれば同胞たちはついてきてくれるという確信を得た。だからこそアクションを起こす必要性がある。 多くの卒業生たちは社会に出ていきながら、同胞社会から離れていってしまう。 でも、みんなの支えがないとハッキョを存続させていくのは難しいし、彼らも声がかからなければ、同胞たちが集う場に出てきづらいはず。愛校会が、その「声」をかける存在になりたい。 昨年の準備過程では、期別に責任者を定め年間10回以上の会議を持った。卒業生たちの名簿も再整理し、イベント運営について議論を重ねたが、その日々が、みんなのつながりを強めた。 今後、総連本部、支部、朝青と卒業生が一体となって、行事を年間を通して行っていきたい。一人ひとりの小さな力を集めることが大切だ。みんなができることをこつこつとやっていくことで大きな力になる。そして同胞間のネットワークを作ることが、同胞社会を盛り上げ、ハッキョを支えることにつながる。 ウリハッキョは、「心の故郷」だと思う。みんな故郷に帰りたいと願うもの。だからこそ、ハッキョは絶対になくしてはいけない。私の子どもたちが卒業した後も、愛校会の取り組みに積極的にコミットしていくつもりだ。その姿を見て、子どもたちも社会に出た時、学校に戻ってくると思うから。 夢は、滋賀初級に中級部を復活させることだ。 [朝鮮新報 2011.2.9] |