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〈information〉 留学同関東文化公演「躍動」

代を継いで輝かせる

 昨年9月に結成65周年を迎えた留学同。留学同関東は14日、東京・荒川区の日暮里サニーホールで文化公演「躍動」を催す。留学同東京・西東京・埼玉・神奈川地方本部の学生たちが演劇「私が見た世界」、合唱、サムルノリ、朝鮮舞踊、民族楽器演奏、映像と語りなどを披露する。

 実行委員長の呂仁花さん(留学同東京、東洋大学4年)は、公演を通じて「『留学同は今もがんばっています!』という姿をアピールしたい」と話す。

 公演には、留学同の学生たちが同胞社会を担う主人公として、先代たちが築いてきた歴史を継承し、輝かしい未来へと躍動しようという思いが込められている。

 年度末が迫る今期に、公演を準備するのは容易なことではない。学生たちは、テストや卒論などに追われながらも、互いにフォローし合い日程を調節しながら、平日は夜、土日は昼から演目別に練習を積んでいる。合宿を組み、ひざを交えての討論を通じて思いを共有し合い、本番に向けて元気いっぱいだ。

 「留学同があるから今の私たちがいる」。京都朝鮮中高級学校を卒業した呂仁花さんにとって留学同は、朝鮮人としての自信を与えてくれ、今後どのように生きていくかを示してくれる場だという。留学同の活動を通じて「在日」について熟考するようになり、日本学校出身の同胞学生たちと交わるなかで、朝鮮学校に通う生徒たちが「一握りの貴重な存在」ということを実感したという。

 公演を準備する過程は、学生たちが卒業後に同胞社会にいかに貢献していくかを考えるきっかけにもなったという。今春から法律事務所の職員として働く呂仁花さんは、同胞のために、在日朝鮮人運動に携わっていけることがうれしいと語る。

 「観てよかったと思ってもらえるようがんばりたい。多くの人に足を運んでほしい」(裕)

[朝鮮新報 2011.2.9]