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朝・日友好新春の集い」 大田区から理解広め

「新春の集い」では、朝高生らも出演し「無償化」除外に対する思いを語った。

 「2011年朝・日友好新春の集い」(共催=総大田支部、大田商工会)が、2日、大田区産業プラザPiOで行われ、同胞と都議、区議会議員と各団体関係者を含む日本市民ら約130人が参加した。

 「新春の集い」ではまず、朝鮮学校の「無償化」除外を反対し、昨年から各地の朝鮮学校生徒や関係者らが街頭宣伝に立ち道いく人々に訴える姿が収録されたVTRが流された。

 来ひんのあいさつを行った日朝友好促進大田区議会議員連盟の古山まさ子会長は、「アンニョンハセヨ」と朝鮮語であいさつを行い、「VTRを見て、高校生の熱い思いを再認識した。『無償化』の問題は、教育的見地からみてもおかしいと思う。学びたい、社会に貢献する人材になろうとする学生の声が、政府に届いてほしい」と話した。

 日本共産党東京都議会のかち佳代子議員は、「さまざまな政治的問題は、対話によって解決されるべき。現在、東京朝鮮第6初級学校を含めた都内の朝鮮学校への補助金が留保されているが、絶対にこのような状況を許してはならない。一日も早く留保を解除し、子どもたちが安心して教育を受けられる条件を保障することが、国の責任であり当然の役割だと思う。学生たちの無限の可能性を花開かせるための活動を、今年もがんばっていきたい」と述べた。

 主催者を代表してあいさつを行った総大田支部の林柱烈委員長は、この日参席した人々へ謝意を述べ、「大阪府では、来年度予算に朝鮮学校への補助金を計上しないことを表明しており、東京都でも東京第6初級含む10校に対する補助金留保措置をとっている。そんな中でも、大田区は全国の自治体に先立ち朝鮮学校に対する補助金支給を始めた。まさに、朝鮮学校支援の先駆者的な存在。大田区から、こうした法的助成制度への理解が広がっていくと信じている」と話し、「朝鮮半島情勢が好転し、朝・日の真の国交正常化実現のため、これまで以上に日本の友人らと深い交流を行っていきたい」と呼びかけた。

 大田商工会の洪竜守理事長による祝杯で幕を開けた2部の宴会では、琴や伽耶琴(カヤグム)、朝鮮の歌や日本の民謡など、朝・日友好を祈念するさまざまな演目が披露された。

 参加者らは、終始なごやかな雰囲気の中で、地域での朝・日友好発展にいっそう努めていく決意を新たにした。

[朝鮮新報 2011.2.7]