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大田区のオモニたちと区議員がお点前など体験


茶道で日朝交流

お茶の歴史について聞き入る参加者ら

 「大田区新春日朝女性たちの国際交流お茶会」が1月25日に大田区の池上梅園聴雨庵で行われた。

 日本の伝統文化である茶道を体験する「お茶会」には大田区の女性同盟のオモニたち18人と日朝友好促進大田区議員連盟古山まさ子会長(64)をはじめとする大田区議会女性議員(超党派)ら7人が参加した。

 古山会長の呼びかけで催されたお茶会は、茶道の裏千家茶道教授・菊池宗津さん(65)ら人らの指導の下に行われた。

 参加者らは「茶の心得のお話」、お点前、お抹茶の立て方、作法などを学んだ。

十数年、草の根交流

習いながらお点前を体験する参加者ら

 女性同盟大田支部は10数年前から大田区議女性議員らとの文化交流をはじめとする交流を活発に行ってきた。今回の催しはその文化交流の一環として行われた。

 これまでにチマ・チョゴリの試着会や在日朝鮮人運動の勉強会、また食文化に対する交流として伝統的な薬飯、チヂミ、朝鮮春雨の料理講習会など朝鮮の文化を知ってもらうさまざまな行事を行い交流を深めてきた。

 その他にも金剛山歌劇団公演の観覧、映画上映会なども行いまた学校の公開授業や行事にも参加した議員らは朝鮮学校への理解も深め、これまでに東京第6初級学校の図書室に本を寄贈し、子どもたちには防犯ベルを贈った。

 古山会長は「長年にわたる交流を通して朝鮮や在日朝鮮人の文化、歴史をたくさん学んだ。今度は日本の伝統文化に是非触れて欲しかった」と語った。

 会長は「日本人、外国人に関係なく大田区民が快適に住ごせる街作りを目指している」と話し「在日の方々は大田区民の一員として立派に生きているのに辛い思いをしてじっと耐えている。そんな思いをさせないためにも草の根の交流を通してすべての大田区民が理解し合い共生していくことが大切だ」と訴えた。

 また「無償化問題でも朝鮮学校だけが外された。大田区は独自に助成金を出しているが決して途切れてはいけない。今後も無償化問題についても都議らともに呼びかけて行きたい」と語った。

和気あいあいの雰囲気

聴雨庵の庭で記念撮影

 この日に行われた茶道体験ではまず講師の菊池さんから日本のお茶の歴史について聞いた。

 菊池さんは「中国からの影響も大きかったが千利休からは朝鮮の影響が圧倒的に大きい。それは利休が好んだ楽茶碗からも知ることができる」と指摘した。

 また同氏は千利休の法名は宗易(そうえき)。祖父が千阿弥と名乗ったことからその名をとって千姓としたとされている。そのため出自は朝鮮半島だとする説もあると述べた。

 次に茶道の一つである「真」、「行」、「草」の三種類のお辞儀と客がお互いを尊敬しあい、おごらない気持ちで接するという「和敬静寂(わけいせいじゃく)」精神について学んだ。

 続いてお点前が行われた。

 昼食を楽しんだあと茶筅を使って抹茶を立て、飲み方の作法などについても学んだ。

 李琴順(67)さんは「茶の作法やそこに息づく精神を学びとても感銘を受けた」と話し、また茶の作法や千利休について、そのルーツが朝鮮半島と関わりがあることを知って、驚いた。日本の伝統文化や歴史の根がどこにあるか習えた」と感想を述べた。

 金道任(70)さんは「お茶は昔から好きだった。こして日本の方々とお互いの文化交流を通して理解を深めることが大事。3,4、5世が住みやすい街作りに一役買えれば」と朝・日交流の大切さを語った。

 交流会の実行委員でもある大田女性同盟の責任者である鄭姫善さん(41)は「初めての体験でとても楽しかったし、お茶の心得を聞いて勉強になった」と感想を述べ「茶への文化が朝鮮半島に繋がっていると知って興味深かった。子どもたちにも体験してもらいたい」と話した。

 また「若い議員らと若いオモニたちが交流ができて楽しく過ごせた。次回は朝鮮の文化を体験してもらえたら。交流を続けることで民族教育への差別解消につながれば良いと思う」と述べた。

 菊池さんは「茶道を通して国際交流している。今日は在日コリアンと楽しいひと時を過ごせた。みんなも大変喜んでいる」と述べた。また、参加者には講師から扇子がプレゼントされた。

 この日、弟子の一人が手作りで完成させたちりめんつし飾りがつるされ、交流の場を一層華やかにした。(文と写真=盧琴順)

[朝鮮新報 2011.2.4]