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留学同結成65周年記念公演&2010年度成人式

明るい未来を志向

現役学生が朝鮮の歌を合唱した。

 「留学同結成65周年記念公演&2010年度成人式」(主催=留学同大阪)が8日、大阪市の月華殿で行われ、現役学生やOB、OGら100余人が参加した。

「希望」をテーマに行われた行事で、参加者らは65年間貫いてきた民族自主の理念を継承し、留学同が同胞社会の未来を切り開く重要な役割を担っていこうと気持ちをひとつにした。

 当日は留学同結成からの65年間を振り返るスライドショー、現役学生の留学同活動における本名を名乗るまでの葛藤について綴ったウリマルスピーチ、現役学生の芸術公演(男声重唱、女声重唱、合唱)が行われた。

 留学同大阪の朴重信委員長(実行委員長)はあいさつで、「留学同は昨年、結成65周年を迎えた。昨年は朝鮮学校をとりまく環境が厳しい年だった。今年も厳しい情勢だが、同胞社会の未来を切りひらくための希望を持って、ともに前へ進もう」と呼びかけた。

留学同のOB、OGらはこの日、久しぶりの再会を果たした。

 この日、留学同大阪のOB、OGがリレートークを行った。大学卒業後、総連の活動家、大学教授、高校教員、病院長などさまざまな分野で活躍する彼らは一様に、祖国や民族、在日朝鮮人としての生き方について考えを深めた留学同活動が、その後の飛躍へとつながるエネルギー源になったなどと述べ、現役学生たちにエールを送った。

 参加者らは、総連大阪府本部の朴栄致部長(元留学同中央委員長)の音頭で乾杯した。

 つづいて成人式が行われた。留学同大阪に所属する12人の新成人らは大きな拍手で迎えられ、各支部の支部長から記念品を贈られた。

 留学同の先輩たちに祝福されていた近畿大学支部の李賢臣さん(大阪商業大学2年生)は、佐賀県佐賀市出身だ。幼い頃、福岡の朝鮮学校で寮生活を送るのが嫌で日本学校に通ったが、留学同活動を通じて「朝鮮学校に通っておけばよかった」と思うようになったという。

スーツ、チョゴリを着てこの日を迎えた新成人たち

 「留学同のサマーセミナー『マダン』で本名宣言をしていた先輩のように、私も大学生活のなかで本名宣言をしてみたい。そしていつか子どもを授かったら、朝鮮学校に送りたい。このような気持ちを抱かせてくれた留学同、そして親に感謝している」

 今年成人を迎えた李さんは今後、朝鮮学校出身の学生ともつながりを持ち、同胞社会の未来について考えていきたいと語り、友人らの輪に戻っていった。(李東浩)

[朝鮮新報 2011.1.18]