ステキな老後を! |
今年、久しぶりに体育の授業を受け持った。自分ではまだまだ若いつもりだったのだが、体は嘘をつかない。普段使わない筋肉を使ったりするので、毎日、筋肉痛に悩まされている。本当に自分でも老化を認めざるえなかったのは、跳び箱が怖くて飛べなかったことや、鉄棒で逆上がりをすると頭がくらくら回ってしまったことだ。数年前まではへっちゃらだったはずなのに…年はとりたくないとつくづく思い、少し落ち込んだ。 人生の3分の2近くが過ぎ、晩年をいかに過ごそうかと時折考えたりもする今日この頃だが、先日縁あってコンサートに御一緒させてもらった大阪の男声合唱団「サナイ」の方たちからステキなヒントをいただいた。 最初、メンバーの平均年齢の高さにびっくりした。半数の方が還暦を過ぎていて最高齢では72歳の方もおられた。また、年齢層も40代から70代と多様だが、みなさんとても活き活きとされ和気あいあいだった。平均年齢の高さなど感じさせないほど声に張りもある。何よりもとても楽しそうだ。お疲れさまの飲み会の席でも何度となく自然に合唱が起こった。練習後の飲み会が楽しくて週1回の練習にせっせと通っているんだと冗談交じりにおっしゃっていた方もいた。 そんな微笑ましい光景を目の当たりにしながら、私も年をとっても楽しくできる趣味を必ず見つけようと思った。まだまだ先のことのようだが、ステキな老後が過ごせるように今から頑張ろう!(趙弘子、教員) [朝鮮新報 2010.12.24] |