top_rogo.gif (16396 bytes)

ベトナム戦争の真実−日本で初上映

 ベトナム戦争(1960〜75年)勃発から50年を迎えた今年、この戦争を描いた米国の長編ドキュメンタリー映画が日本で初めて劇場公開され話題になっている。「ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実」(1974年)と「ウィンター・ソルジャー/ベトナム帰還兵の告白」(72年)の2編だ。

 先日、東京での上映最終日に、最終回に間に合うようにと劇場に駆けつけたが、チケットは売り切れ。立ち見もできなかった。某テレビ番組で取り上げられた直後ということも重なって、ロビーは多くの人でごった返していた。

 戦争は決して過去のことではない。朝鮮戦争は今も停戦状態に置かれたままだし、アフガニスタンやイラクなど、世界中の至る所で戦争や紛争は繰り返されている。そして、その多くには米国が絡んでいる。

 この映画について、ベトナム戦争時に従軍カメラマンとして戦地を駆け回った写真家の石川文洋さんは、「ベトナムの民間人、米兵たちの驚くべき証言と映像から、あらためて戦争の実態を知らされた。戦争の悲劇を防ぐためにもぜひこの2本の映画を見ていただきたい」と語っている。

 市民レベルでできる最も有効な反戦行動は、戦争を知り、その後何代にもわたって多くの民間人が多大な被害を被る戦争を繰り返してはならないという強い意志をもち、声を上げ、行動することではないだろうか。

 現在、映画は、名古屋で上映中だ。東京では11月末に再上映されるという。その時こそはぜひ見に行かなくては。(潤)

 上映スケジュールはHPで確認できる(http://www.eigademiru.com/top/)。

[朝鮮新報 2010.7.30]