top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 大阪朝鮮高級学校ラグビー部が「全国大会」で初の4強に輝いた2010年も、あと1週間で終わる。在日同胞社会を取り巻く情勢は、依然として厳しいものがあったが、今年も大阪朝高ラグビー部が同胞たちに力と勇気を与えてくれるだろう。「全国高等学校ラグビーフットボール大会」に大阪朝高が2年連続5回目の出場を果たした

▼初のAシードを獲得した大阪朝高は30日の2回戦から登場。来年1月8日に決勝戦を迎える。4月の選抜大会で準優勝、9月の「国体」でも11選手が大阪府代表に選出され準優勝を収めたことから、周囲の期待が高まるのも無理はない。在日本朝鮮人体育連合会では、優勝することを信じて決勝戦応援ツアーまで組んでいる

▼1月に東京で行われた大阪朝高の「全国3位」と朝大の関東大学リーグ2部昇格を祝う集いで、金寛泰主将は「来年は優勝するので、また祝勝会を開いてください」と話し、会場から拍手喝采を浴びていた。会場に居合わせた多くの人たちは、彼の決意が現実にものになると大きな期待を寄せているだろう

▼日本当局の在日朝鮮人政策が形となって表れた「無償化」問題などにより、生徒や学父母をはじめとする在日同胞は、政治、経済的に苦しい状況での暮らしを余儀なくされてきた。大阪朝高の選手たちの活躍が、そうしたすべてのことを吹き飛ばしてくれることを期待したい。(国)

[朝鮮新報 2010.12.22]