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都市部で同胞の取材をしていると、「多国籍軍」という表現を聞く機会がある。他の地域から移り住んだ同胞たちが、地域や同胞とのつながりを求めて積極的に活動し、支部や分会、地域青商会などで役員の多くを占めるに至った状況を指す言葉だ。ただ、「地元同胞の不参加」を嘆く含意もある ▼ある支部の役員は「やっぱり一番頼りになるのは地元の同胞だ」と語る。人脈や土地勘が豊富で、同胞社会の歴史や習慣、人間関係などを熟知した地元同胞の存在は大きい。そうした人物を柱に据えることで、活動の幅は決定的に広がるという。「地元同胞が奮起してこそ盛り上がる」 ▼ある地域青商会の忘年会に参加した。例年に比べ参加者が多く、平均年齢が格段に下がったという。結婚や妻の出産を機に青商会に「上がってきた」30歳前後の地元の同胞青年たちがこぞって参加したからだ。有資格者や経営者、専従活動家と、若手有望株の参加に幹事たちは喜び、OBたちの財布のひもも緩んだ ▼他県出身の会長はじめ、幹事のほとんどが地元ではない。だが、「多国籍軍」が地道に活動してきたからこそ、朝青を「卒業」した青年たちが「心置きなく参加できた」。初参加のある地元青年は、「ウリミレEXPO」で楽しく盛り上がる青商会の姿を見て、「うれしかった」という。地元の若手の加入で、より活発で広範な活動への展望が開かれた。(天) [朝鮮新報 2010.12.20] |