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春・夏・秋・冬

 ウリハッキョの運動場に「同胞青年」が集まった。20代の大学生、30代の会社員、アラフォーの「中年男子」もいる。イベントの1部はスポーツ競技、2部は焼肉パーティーだ。ビールの酔いが回ってくると卒業年度別にチームができて、ガチンコの綱引き勝負が始まる

▼京都中高で行われた「セセデ祝祭」の一コマだ。朝青、青商会、留学同によるイベントは今年で4回目。各団体のメンバーがそれぞれ集うことはあっても「青年」を自任する全世代が一堂に会する機会はそれまでなかったという

▼東京の「ウリミレEXPO」には1万余人が集った。近畿をはじめ各地でも「青年祭典」が行われている。若い世代が催すイベントはとにかくエネルギッシュだ。型にはまらない自由な発想が参加者を結びつける。先輩、後輩が交わるさまざまな場面が相乗効果を生み、これからの同胞社会を考えるきっかけをつくる

▼京都にも未来の担い手たちが無数にいた。綱引きが終わる頃、校舎から駆け出してきた吹奏楽部の生徒らが「海岸砲兵の歌」を演奏した。自分たちに向けられた「期待」を感じ取ったのか、青商会メンバーが率先して動いた。朝高時代の運動会を思い起こし、必死に積み上げた「四重の塔」。朝青、留学同メンバーから沸き起こる拍手と喝采。そこには同胞社会を興し、盛り上げていく世代の一体感があった。(永)

[朝鮮新報 2010.11.19]