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春・夏・秋・冬

 南朝鮮の国会議員が興味深い調査結果を発表した。中国人300人、南朝鮮にいる中国人留学生282人を対象に「親密な国」について聞いたところ38.8%が朝鮮と答えた。次いでロシア(27.7%)、南朝鮮(11.3%)と続く

▼隣国に対する世論の好感度は政府の親善外交によって高まっている。今年は朝中首脳会談が2回行われた。中国は朝鮮労働党創建65周年に際して代表団を派遣した。全世界に中継された閲兵式では金正日総書記の隣に中国共産党政治局常務委員の姿があった。国際社会で影響力を強める中国と自主路線をまい進する朝鮮の関係が一目瞭然だ

▼一方、外交の失敗が世論の反感を煽る場合がある。最近では中国漁船と日本の巡視船が「衝突」した事件で日本政府の対応が両国の関係をこじれさせた。日本人が中国人に好ましくない感情を抱けば、相手国でも同じく世論は悪化する。調査結果によると日本を「親密な国」とする中国人の回答は、米国(5%)よりも少ない2.7%だ

▼北東アジアの国際関係は急激に変化している。6者会談が開かれていた頃、「5者が結束して北朝鮮に圧力をかける」と息巻いていた日本だが、おそらくどの国で調査しても日本が「好感度1位」に選ばれることはないだろう。隣国と対立を深め、新たな勢力図形成から排除された日本の孤立感は深まるばかりだ。(永)

[朝鮮新報 2010.10.22]