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春・夏・秋・冬

 スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋…。夏の猛暑を乗り越えた後に来る秋は、何をやるにもうってつけで、「〜の秋」という表現が多いのだろう。学校の運動会やバザー、ピクニックなど、在日同胞社会でももっともイベントが多いのが秋だ。今年はとくに学校創立行事などが目白押しで、記念式典やスポーツフェスタなどさまざまな行事が各地で行われている

▼最近は取材に出かける機会はほとんどないが、この時期は毎年、ブッキングしている行事のいずれを選ぶかで、いつも頭を悩ませていた。「うちの方が長くやっている」「うちの方が人が多く集まる」などなど、活動家たちも「し烈な招致合戦」を繰り広げ、取材に招いてくれた

▼情勢は依然厳しいものの、在日同胞たちは、明るい未来を一日でも早く引き寄せるという希望を胸に、地域の同胞社会を活性化させようと日々努力している。「高校無償化」など、日本当局の在日同胞に対する差別的な政策に根本的な変化はないが、それでも決して屈することなく、たたかい続けている

▼朝米関係や北南関係など、朝鮮半島情勢に変化の兆しが見え始めてきた。前進しては後退するのが常だが、一つひとつの動きに一喜一憂する必要はない。在日同胞ひいては朝鮮半島を取り巻く情勢が一気に好転する「実りの秋」になるよう、できることを最大限やっていきたい。(国)

[朝鮮新報 2010.10.20]