top_rogo.gif (16396 bytes)

春・夏・秋・冬

 海外メディア18社、95人の外国人記者が朝鮮労働党創建65周年記念行事を現地取材した。高麗ホテルにプレスセンターが設けられ、平壌の出来事が時々刻々と伝えられた。世界に開かれた朝鮮の現実、10年前にも同じような光景があった

▼2000年10月、関係改善に関する朝米共同コミュニケが発表され、大統領の訪朝を準備するため国務長官が平壌を訪れた。各国から押し寄せた記者たちが高麗ホテルに陣取った。金正日総書記との会談場面が世界を駆け巡った

▼あの時、相手国の現実から目をそらしたために米国は大きなリスクを背負うことになった。関係改善の約束を反故にしたブッシュ大統領は、朝鮮を「悪の枢軸」と呼び平壌を核抑止力強化の方向に押しやった。オバマ大統領も朝鮮の第2次核実験を引き起こした。現在、朝鮮は米国が自国の自主権を侵害すれば「核抑止力を含めたすべての手段を動員し報復する」と警告している

▼10年間に米国が望むような「変化」はなかった。朝鮮労働党は新たに最高指導機関を選挙し、党創建65周年記念行事では今後も自主路線を堂々と突き進んでいくことを明確にした。閲兵式には「チュチェ式ミサイル及び迎撃ミサイルシステム」も登場した。朝鮮の圧殺をもくろむ敵対国に対するメッセージであろう。いま、そこにある現実をオバマ政権は正しく直視すべきだ。(永)

[朝鮮新報 2010.10.16]