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春・夏・秋・冬

 「民族同盟が先に来るべきで、韓米同盟が先ではない」−。南朝鮮で8日から行われているキー・リゾルブとフォール・イーグル合同軍事演習に反対する南朝鮮市民の声が高まっている。多くの市民団体や宗教団体は軍事演習が行われている間、記者会見やデモ行進などを行い、反対世論を盛り上げている

▼「合同軍事演習」を行うそもそもの理由は「朝鮮半島有事に備えたもの」で、また本来の目的が朝鮮に対する先制攻撃を想定したものであるということは、周知の事実だ。しかも、朝鮮半島の非核化に向けた6者会談など、対話で解決するという合意をしたにもかかわらずにである

▼民主労総や進歩連帯、汎民連南側本部などの市民団体は10日の記者会見で、米国と南朝鮮当局が朝鮮との公正で対等な対話を通じて朝鮮半島の非核化を成し遂げようとするのなら、92、94年にチームスピリットを中断したように、対朝鮮敵視政策の最たるものであるキー・リゾルブを中断させなければならないと強調した

▼朝鮮外務省のスポークスマンは9日、朝鮮は対話にも戦争にも備えており、米国の軍事的脅威と挑発が続くかぎり、核抑止力が引き続き強化されると警告した。朝鮮人民軍最高司令部も8日、報道を発表し、万端の戦闘動員態勢をとることなどを盛り込んだ命令を発令した

▼「対話には対話で、強硬には超強硬で」というのが朝鮮の一貫した立場だ。それを身を持って感じ取ってきた米国にとって、緊張を高めるだけの軍事演習の実施が何をもたらすのか。過去の歴史を振り返って学ぶべきだ。(国)

[朝鮮新報 2010.3.10]