〈第16回アジア競技大会〉 朝鮮 総合で12位 |
メダル数で前回を上回る 45の国と地域が参加し、中国・広州で11月12日に開幕した第16回アジア競技大会。16日間の熱戦を終え、27日に閉幕した。19競技に参加した朝鮮選手団は、金メダル6個、銀メダル10個、銅メダル20個を獲得し、総合13位で前回大会(総合16位)を上回った。 金メダルを獲得したのは、射撃(3個)、ウエイトリフティング(2個)、レスリング(1個)の3競技。射撃の女子個人ライフル25メートルスタンダードピストルでチョ・ヨンスク選手、男子団体クレー10メートルランニングターゲットミックス、同種目男子個人でパク・ミョンウォン選手、ウエイトリフティング男子のキム・グムソク選手(69キロ級)、パン・グムチョル選手(77キロ級)、レスリングの女子フリースタイルでソ・シムヒャン選手(48キロ級)が金メダルを獲得した。 3連覇を目指した女子サッカーは、準決勝で南朝鮮に3−1で完勝したが決勝で日本に0−1で惜敗し、準優勝となった。 また、女子マラソンでキム・グムオク選手が3位(2時間27分06秒)に食い込み、女子バレーボールはベスト4に入った。 5位となった02年大会以来、8年ぶりの国際大会出場となった男子バスケットボール。8位という成績だったが、平均身長で15センチ上回る中国とのグループリーグではリバウンドで競り勝つ場面を見せるなど、62−98という点数差以上の好印象を大会関係者に与えたと現地メディアは伝えた。また、11月18日には南朝鮮のテニス協会から朝鮮のテニス代表チームにラケットなどの競技用品が現地で伝達されるなど、アスリートたちによる北南交流の場面も見られた。 一方、大会には在日同胞2選手が空手道競技に出場した。姜知衣選手(朝鮮大学校職員)は女子組手50キロ級でチャイニーズ・タイペイの選手との1回戦に1−4で負けた。男子組手67キロ級の康成志選手(朝大政治経済学部4年)は1回戦をシードされて迎えた初戦の2回戦でカザフスタンの選手に2−6で敗れ、ベスト8入りを逃した。その後、敗者復活戦に出場し、1回戦(ウズベキスタン選手)に勝利したが2回戦でヨルダンの選手に0−2で負けた。
06年にカタール・ドーハで行われた前回大会で朝鮮は総合16位(金6、銀9、銅16)。過去の最高成績は、82年のインド・ニューデリー大会で記録した金17、銀19、銅20個の総合4位。(東)
[朝鮮新報 2010.12.1] |