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東大阪中級ラグビー部 近畿ベスト4、14日に準決勝

果敢に攻め込む東大阪中級選手たち(白)

 第59回近畿中学校総合体育大会ラグビーの部に出場している東大阪朝鮮中級学校が初戦に勝利し、3年ぶりにベスト4に入った。14日の準決勝(和歌山県立紀三井寺競技場、14時キックオフ)では優勝候補の天理中(奈良)と対戦する。

 府予選を勝ち抜き、Bブロック代表として近畿大会に駒を進めた東大阪は6日、紀三井寺競技場で兵庫県代表の報徳学園中と対戦した。

 東大阪は試合開始直後、右サイドからのモールを押し込み先制トライを挙げたものの、ペースを奪われ相手に2トライを許し、5−10で前半を終えた。

 チームの雰囲気は明らかに沈んでいた。ハーフタイムに監督の檄が飛んだ。

東大阪中級のFW陣(白)は力強い突進を見せた。

 金廉主将(2番、中3)は「負ければそこで終わり。残りの試合数が減ってしまう。このチームで1試合でも多くたたかいたい」との思いでチームを鼓舞した。

 息を吹き返した東大阪は後半、得意とするFWからの力強い攻撃でリズムを取り戻し、2トライ1ゴールを決め、17−10で逆転勝ちした。

 力強い突進力で観客を沸かせた朴成浩選手(1番、中3)は「いつも通りたたかうことを心がけた。残り時間が少なくなっていくなかでチームがまとまった」と語った。

 この日、会場には同校の生徒、教員、学父母らが応援にかけつけた。大声援がチームを後押しした。

準決勝に進んだ東大阪中級ラグビー部

 また、大阪朝鮮高級学校ラグビー部の姿もあった。東大阪の選手たちにとっては、3年前に同大会で準優勝し、朝高に進学してからも「全国大会」で活躍している「憧れの先輩たち」だ。兄弟もいる。

 康徳守監督は「選手たちは朝高生と同じように、ウリハッキョと大阪府の代表としての自覚、在日朝鮮学生としての誇りを持ってたたかった。先輩や同胞たちの前で勝ててよかった」と語った。

 「勝てると信じていた」と語った大阪朝高ラグビー部員らは、「全国大会」に向けて、「力をもらった」と語った。

 東大阪が準決勝に臨む14日、大阪朝高は「第90回全国高等学校ラグビーフットボール大会」の大阪府予選準決勝(対生野高、近鉄花園ラグビー場第2グラウンド、13時40分キックオフ)に挑む 。(泰)

[朝鮮新報 2010.11.9]