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李冽理選手が世界初挑戦 10月2日 後楽園ホールで

「朝大卒業生の誇り見せる」

世界初挑戦を表明する李冽理選手(8月30日、都内)

 大阪朝鮮高級学校、朝鮮大学校ボクシング部出身でWBA世界スーパーバンタム級14位の李冽理選手(28、横浜光ボクシングジム所属)が10月2日、東京・後楽園ホールで行われる世界タイトルマッチに初挑戦する。

 李選手は今年2月にフェザー級日本王者となり6月に初防衛した。

 今回、フェザー級王座を返上し、階級をひとつ下げスーパーバンタム級で同級王者のプーンサワット・クラティンデーンジム選手(29、タイ)に挑むことになった。

 8月30日、都内で行われた世界戦発表の記者会見では「世界への挑戦はボクサーの夢。最大の目標だった。相手の技術は高いが、攻略できない相手ではない。試合が楽しみだ。すべてをかけたい」と真剣な面持ちで語った。

 李選手は大阪朝高2年生の時に選抜大会バンタム級で優勝、朝大4年生の時には全日本選手権ライト級で準優勝するなどアマチュア実績も豊富。目標とする選手は元WBA世界スーパーフライ級王者の洪昌守さん(共和国労働英雄、人民体育人)だ。

メディアの注目度も高い

 朝高時代には当時東洋太平洋王者だった洪さんとスパーリングをした経験がある。当時、洪さんは李選手の技術水準の高さに驚いたという。

 李選手は先月洪さんと会った。洪さんは「自分も99%だめだと思っていたが、1%の可能性に賭け、気合いで世界王者をもぎとった。自信を持ってやれ」と激励したという。

 世界チャンピオンのベルトを巻いて、応援してくれた同胞たちと共に喜びを分かち合いたいという李選手は、「朝鮮大学校卒業生の誇りを見せるつもりだ」と気迫満々。

 李選手が出場する世界戦のチケット問い合わせは、在日本朝鮮人体育連合会(TEL 03・3816・4357)まで。(李東浩)

[朝鮮新報 2010.9.3]