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〈第32回コマチュック大会〉 12年ぶり出場の栃木 「サッカーが楽しい」

12年ぶりに単独チームで出場した栃木(左、青のユニホーム)

 栃木朝鮮初中級学校は、20回大会以来12年ぶりに単独チームで出場している。休部状態だったサッカー部は2年前に「復活」。学父母17人とともに、総連栃木県本部の崔朝雄委員長、栃木県青商会の朴鐘哲幹事長をはじめとする同胞5人も応援に駆けつけ、選手の一挙手一投足に歓声を挙げている。

 部の「復活」を渇望していた青商会世代をはじめとする地元の同胞たちも、単独チームでの出場に大いに沸いているという。県青商会は昨年、北関東の朝鮮学校と日本学校が参加する「ウリフレンドカップ」を主催した。青商会をはじめとする学父母、同胞たちはユニフォーム、ボール、ゴール、ラインカーなどの備品を部に寄贈した。

 同部は練習試合を重ね、「ゼロ」からチームを作りあげてきた。初日の本戦大会予選リーグでは北九州に3−1で「大きな1勝」をあげ、2部進出を果たした。

 チームを率いるのは河鐘泰監督。サッカーを通じた人格形成、とくに朝鮮学校で学ぶ生徒としての「風格」を重視してきた。「ルールに始まり、『蹴って止める』という基礎的な練習が中心。体力、技術もまだまだだが、大会を盛り上げていきたい」と語った。

 李龍浩校長によると、サッカー部の生徒たちは「集団で得る喜び」を感じているという。

 梁寿晃主将(初6)は、自身初級部4年時に「復活」したサッカー部の練習が当初は嫌だったと明かす。「みんな初心者でうまくいかなかった」というが、本格的に指導を受け、部員みんなで盛り上げていこうと話し合ったことで、気持ちは切り替わった。「サッカーがほんとうに楽しい。みんなでもっとたくさん練習をして強くなりたい」。

 梁主将のオモニ、朴和美さん(39)は、「子どもたちは最初、ポジションに関係なくボールに群がっているだけだったのに、今日見たらとても成長していてうれしかった。学校や監督に感謝している」と話していた。

[朝鮮新報 2010.8.7]