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〈第32回コマチュック大会〉 大阪・堺で開幕 W杯イヤーの「歴史的な年」

開会式で宣誓をする前大会優勝の東大阪朝鮮初級学校選手。

 第32回在日朝鮮初級学校学生中央サッカー大会(コマチュック大会)が6日、大阪・堺市立サッカー・ナショナルトレーニングセンターで開幕した(8日まで)。今大会では大会史上初めて8人制が導入された。選手がボールに触れる機会が増えたことで、果敢にドリブルで攻め込む展開が増えるなど、一層白熱した戦いが繰り広げられた。

 初日、開会式が行われた。大会主催者である在日本朝鮮人蹴球協会の文章弘会長はあいさつで、南アフリカで行われたW杯で朝鮮代表チームは、朝鮮人としての民族の誇りをあらためてかきたててくれたと述べた。そして、とくに在日同胞選手の活躍する姿にわれわれは大きな感動と勇気を得たと指摘。コマチュック大会に出場しているた選手たちは、未来の安英学、未来の鄭大世選手であると述べ、代表チームがW杯に出場した歴史的な年に行われるコマチュック大会として、記憶に残る大会になるだろうと話した。

 総連大阪府本部の夫永旭委員長、日本サッカー協会顧問の釜本邦茂氏があいさつした。

 全選手を代表し、昨年11人制で優勝した東大阪朝鮮初級学校の金世乾主将(初6)が選手宣誓。「祖国解放65周年を迎えた今年、統一祖国と同胞社会の主人公として、正々堂々と試合に参加する」と誓った。

 大阪府青商会では大会出場選手に飲料水を提供。金時敦会長が生徒代表に贈呈した。

 会場には、朝鮮語で「未来のW杯の舞台に立つのは君だ」などと書かれた横断幕が掲げられた。サッカー朝鮮代表がW杯に出場し、在日同胞選手が中心メンバーとして活躍したことは、コマチュック大会に出場する選手たちを大いに鼓舞している。

 大会は本戦(50校、42チーム)と育成(37校、26チーム)に分かれて行われており、初日は予選リーグが行われた。

[朝鮮新報 2010.8.7]