〈2010W杯〉 多くの人々から祝福された初得点者の妻 |
「チ・ユンナム選手は人民班の誇り」
ブラジルとの試合(15日)の得点者であるチ・ユンナム選手(功勲体育人)が居住する平壌市大同江区域綾羅2洞9人民班は慶事のような雰囲気に包まれている。 人民班では豪快なゴールを決めたチ選手のニュースをアパートの玄関に特報で掲示した。住民たちはチ選手が帰国した時に送る記念品と歓迎行事の準備に余念がないという。 アパートでは近所の住民はもちろん、他の地域の人々も連日押し寄せては、チ選手の妻であるハン・チュンヨンさん(30)を祝福している。 ハンさんは、街や仕事場でも、夫が受けるべき祝福を自分が受けていると話す。 「試合のニュースが伝わると、人民班と職場はいうまでもなく、各地からお祝いの電話、電報が来ました。会う人がみな自分のことように喜んでは私の手をとって祝福してくれるので、今では手首が痛いほどです。」 チ選手夫婦は昨年、綾羅洞のアパートで新生活を始めた。近所の住民は夫婦を指して、温かい愛で結ばれた「おしどり夫婦」だと呼んでいる。 いつも優しい笑みを浮かべているハンさんは、おとなしい性格の夫を常に思い、彼が練習を行う時には一生懸命支えている。近所の住民はそのような夫婦を見ながら「立派な夫の後には素晴らしい妻がいる。」と話す。一方、ハンさんは人情味あふれる近所の住民から多くの協力を受けていると言う。 地方出身者である夫婦が綾羅洞のアパートで新しく生活を始めると、近所の人々は家族のように世話をし、祝日には様々な差し入れもした。 チ選手がケガで入院した時には、毎日のように見舞いに訪れ、功勲体育人の称号が授与された時は人民班をあげて祝賀の集いも行ってくれたという。 ハンさんはすべての代表選手たちが強い精神力と団結力を維持し最後の試合で成果を収めることを期待していると話す。 そして、「将来生まれてくるこどもも、夫のような続く立派なサッカー選手に育てたい」と、恥ずかしそうに話していた。 [朝鮮新報 2010.6.23] |