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〈2010W杯〉 平壌でポルトガル戦生中継

「次戦、必ず1勝を」

 【平壌発=姜イルク記者】平壌市民の期待と興奮は時間が経つにつれ、次第にもどかしさと失望に変わっていった。

 朝鮮中央テレビは21日の午後8時半から始まった朝鮮対ポルトガルの試合を生中継した。

 朝鮮代表が世界最強といわれるブラジル相手に堂々と戦った一戦を見て、平壌市民の熱気はさらに高まった。そしてポルトガル戦での勝利を信じていた。

 期待が大きかった分、失望も大きかった。相手チームの高い技術を得点数で見せつけられ、口数も少なくなってしまった。

 しかし、W杯の熱気は冷めていない。

 市民の間では依然として世界最強を誇るブラジルとの善戦が強い残像として残っており、それが偶然ではなかったことを信じている。

 得点機会が何度もあったポルトガル戦前半のように、「次戦でも朝鮮式のサッカーをやればいい」という意見が多い。

 市民たちにとって大会はまだ終わっていない。必ず1勝をあげて朝鮮の気概を示してほしいと声援を送っている。

朝高生も祖国で観戦

 祖国訪問中の京都、神戸、広島の各朝鮮高級学校の学生たちは、午後8時半から始まった生放送を平壌ホテル2階の宴会場や各自の部屋に集まって観戦した。

 京都中高・高級部サッカー部キャプテンの玄珍成さんは、「世界の壁は高かったが、今日の経験は貴重なステップになって必ず次のW杯につながると思っている」と話した。安英学、鄭大世選手については、「誰もが目標にしている選手。自分も世界に名をとどろかす国家代表選手になって在日同胞に喜びを与えたい」としながら、「日本では当面、冬の全国大会出場を目標に練習に励みたい」と目標を語った。

 朝青広島朝高委員会の黄希奈委員長は、「世界を舞台にプレーする代表選手たちがとても格好良かった。その中でも安英学、鄭大世選手がとくに輝いていた。次のコートジボワール戦で必ず1勝して、決してあきらめない朝鮮の姿を世界に示してほしい。鄭選手のゴールシーンを見たい」と話した。

[朝鮮新報 2010.6.23]