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〈2010W杯〉 各地で応援会開催

同胞青年、学生らが声援

埼玉での応援会の様子

 W杯に出場している朝鮮代表を日本各地の同胞、学生たちが応援した。ブラジルとの初戦は日本時間の未明に行われたが、朝鮮代表が44年ぶりにW杯に出場、とくに朝鮮学校を卒業した在日同胞選手たちが出場するとあって、同胞の注目度は高かった。各地の会場では、朝鮮国旗や赤い応援Tシャツ、タオルを掲げ大声援を送る若者の姿があった。

 埼玉では朝青埼玉県本部主催の応援会が開かれた。同胞青年ら約60人が詰め掛けた。

 プレーごとにあちこちで「悲鳴」や拍手が沸き起こった。失点後は少しトーンダウンしたが、最後まであきらめない朝鮮代表のプレーに励まされるように、次第にヒートアップ。朝鮮代表の得点シーンでは、総立ちとなり喜びを爆発させ、抱き合いながら飛び跳ねる人たちもいた。試合後は拍手で健闘を称えた。

 ゙圭源さん(24歳、南部支部)は「朝鮮が得点を決めた瞬間は本当に興奮した。選手たちは最後まで闘志を見せてくれた。安英学選手、鄭大世選手が必死にプレーする姿を見ながら勇気づけられた」と語った。

 朝青埼玉県本部の金誠委員長は「前半のディフェンスの強さに感動した。戦術的にもすばらしい戦いを繰り広げた。2点を失ってからも最後まで集中力を切らさず、あきらめないという強い精神力を見せてくれた。全世界に『千里馬朝鮮』のサッカーを披露できたはずだ」と語った。

 鄭大世選手の出身地、愛知での応援会は大きな注目を集めた。朝青愛知県本部が主催した応援会には、鄭大世選手の同級生や出身地守山地域はじめとする地域の同胞青年ら50余人が参加。テレビや新聞など報道陣も多数詰めかけた。

 国歌斉唱で涙を流す鄭大世選手の姿が画面に映し出されると、参加者の興奮は最高潮に。参加者たちは赤い応援Tシャツやタオルを掲げ、「イギョラ!朝鮮!」などと大きな掛け声を挙げながら声援を送った。ボールが鄭大世選手に渡るたびに大歓声が沸き起こった。歴史的な瞬間を共に見守った同胞青年たちは、選手たちに温かい拍手を送っていた。

 鄭大世選手の同級生の李朱瑛さん(朝青名中支部今池班副班長)は「とても白熱した。これだけの同胞青年たちが一カ所に集まるとエネルギーもすごい。私たちの熱い気持ちはきっとチームに届いていると思う」と述べ、残り2試合でも応援会を開き熱く応援したいと語った。

 朝鮮大学校では講堂に設置された大画面で学生、教職員らが試合を観戦した(写真)。最後まであきらめずに走り続ける選手たちの精神力に感動し、強豪ブラジルと対等に戦った朝鮮代表の姿から大きな力を得ていた。

[朝鮮新報 2010.6.17]