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李冽理選手 初防衛に成功 ボクシング日本フェザー級

防衛に成功した李冽理選手

 朝鮮大学校出身で、ボクシング日本フェザー級王者の李冽理選手(28、WBA世界ランク14位、横浜光ジム所属)の初防衛戦が5日、後楽園ホールで行われた。李選手は、同級1位の天笠尚選手(24、HS山上ジム所属)と対戦、3−0(97−94、98−93、98−93)という大差をつけ、判定勝ちした。

 試合は序盤、天笠選手が積極的に李選手のふところに飛び込み、近距離で連打を打ち込んだ。3Rには強打が李選手にヒットする場面もみられた。

 しかし中盤、李選手は、前後左右への小刻みなフットワークで絶妙な距離を保ちながら、クリーンヒットを連発、完全に試合を自分のペースで運んだ。

 李選手が優勢に思えたが、続く最終ラウンドで、天笠選手が猛反撃を開始、右フックが李選手の左まぶたを直撃し出血した。しかし、李選手は視界の曇るなかでも激しい打撃戦にひるむことなく最後まで果敢に攻撃を続けた。

 試合終了後のインタビューで李選手は、この日訪れた約300人の応援団に向け深い感謝の気持ちを述べ、「努力した結果だけにとてもうれしい」と率直な感想を話した。また、「防衛戦は王者としての真価が問われるもの。今日の結果を糧に、今後は東洋太平洋、世界タイトルマッチにも挑戦していきたい」と目を輝かせた。

 応援団の一人である兄の李哲理さん(34、渋世地域青商会副会長)は「王者としてのプライドを持って戦っていたと思う。頼もしく安定した試合で、なにより周りの『期待にこたえる』という意気込みであふれていた。本当にお疲れさまと言いたい」と述べた。(文=周未來、写真=金里映記者)

[朝鮮新報 2010.6.11]