11日 南アフリカでW杯開幕 在日選手の活躍に注目 |
「44年ぶりの快挙」へ期待高揚
朝鮮代表が出場するサッカーの2010年W杯南アフリカ大会が11日、開幕する(〜7月11日)。各大陸予選を突破した32チームが国の栄誉をかけて世界一を争う。 朝鮮は昨年6月にアジア地区最終予選を突破。44年ぶりにW杯本大会への出場権を得た。その後、海外と国内で合宿を行いチームを強化してきた。 スイスを拠点にした直近の強化合宿では、W杯出場国との強化試合を精力的にこなし、本大会に向け調整を行った。 5月15日にスイスでパラグアイと対戦(在日同胞選手は出場せず)。試合終了直前に失点し、0−1で惜敗した。
5月26日にはオーストリアでギリシャとの試合に臨み、2−2で引き分けた。この試合でキム・ジョンフン監督はとくに攻撃面を重視。その意向どおり、チームは速攻をかけながら攻撃のスピードを局面ごとに調節し、連動した動きで最前線の鄭大世選手へとボールをつなげた(この試合で鄭大世選手は2得点)。
今月6日には南アフリカでナイジェリアと大会前最後の強化試合を行った。結果は1−3だった。後半に2点のビハインドを追いながら鄭大世選手の得点で1−2に迫る気迫を見せたことは、本大会へ向けての高い士気を感じさせた。 今大会、グループGに属した朝鮮は15日にブラジル、21日にポルトガル、25日にコートジボワールとのリーグ戦に挑む。代表チーム関係者によると、ブラジル戦を前に朝鮮チームの仕上がりは上々で、とくに、鄭大世選手が活躍したギリシャとの試合後、高まる期待とともにチーム内の雰囲気も高揚しているという。 朝鮮は5月31日にヨハネスブルク入りした。地元の宿泊施設では南アフリカの民族舞踊による歓待を受けた。 総連の民族教育を受けて育った在日同胞選手たちも含まれた代表チームは、44年前にベスト8進出を果たした千里馬サッカーの伝統を継承しつつ、新たな姿を見せ始めている。(李東浩記者) 〈2010年W杯南アフリカ大会〉 各地の同胞、日本市民らの応援メッセージ [朝鮮新報 2010.6.9] |