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〈第20回イギョラ杯〉 東京朝高がベスト4

固い結束、新チームに期待

 第20回国際親善ユースサッカー大会「イギョラ杯」(主催=東京都サッカー協会、東京朝鮮中高級学校サッカー部OB会)が3月20日から22日までの3日間にかけて行われた。前回優勝の青森山田高校(青森)はじめとした高校とFC東京U−18(東京都)などのクラブチーム、そして大阪朝鮮高級学校、東京朝鮮中高級学校など16チームが参加。西が丘サッカー場、東京朝鮮中高級学校グラウンド、朝鮮大学校グラウンドなどで熱戦を繰り広げた。

逆転ゴールを決め喜び合う東京朝高の選手たち(対藤枝東高)

 大会では、4チームずつ4組に分かれての予選リーグと、同順位同士による決勝トーナメントが行われた。

 A組の東京朝高は、ベガルタ仙台ユース(宮城県)に3−1、韮崎高校(山梨県)に4−0、藤枝東高校(静岡県)に2−1で勝利し、1位通過を果たした。16チーム参加で予選リーグと決勝トーナメントを行う現在の方式が始まってからは(15回大会から)初めてのことだ。決勝トーナメントでは、矢板中央高校(栃木県)、流通経済大学付属柏高校(千葉県)に破れ4位となったが、ホストチームとして記念すべき20回大会を十分に盛り上げた。

 東京朝高は昨年、「全国」高校サッカー選手権大会東京都予選で準決勝まで勝ち進んだ。「強い」と評判だった昨年のチームに比べると、3年生が抜けた新チームは力が劣ると言われてきた。それを本人たちも聞かされ続けてきた。

1位グループ決勝トーナメント準決勝、東京朝高対矢板中央高(白)

 だがその分、チームの結束はより強固になった。新主将の許亮選手(高2)は、「みんな普段はとても仲が良いが、練習となると互いにライバルなので競い合っている。そして部活だけでなく、普段の学校生活や学校の外でも規律を守り手本になれるよう努めている」と言う。そうしたメリハリがチームの力を向上させている。予選リーグ全勝という成績に選手たちは「やればできる」と確信したという。

 東京朝高サッカー部コーチの高隆志教員は「今年のチーム作りはチームプレーを基本にしている。みんな一生懸命練習しており、強くなる要素が十分ある」と期待を込めて語る。

 観戦したサッカー部OBや関係者たちも「面白いチームになりそうで楽しみだ」「チームの団結が固いようだ。今後、試合終盤や劣勢に立たされた時に必ず活かされるだろう」などと語った。

 大阪朝高は予選リーグで1勝2敗、3位同士のトーナメントで3位となった。

【大会結果】@成立学園高(東京)、A矢板中央高(栃木)、B流通経済大付属柏高(千葉)、C東京朝高(東京)

【参加チーム】コンサドーレ札幌ユース(北海道)、青森山田高校(青森県)、盛岡商業高校(岩手県)、ベガルタ仙台ユース(宮城県)、鹿島学園高校(茨城県)、流通経済大学付属柏高校、八千代高校(千葉県)、韮崎高校(山梨県)、矢板中央高校(栃木県)、藤枝東高校(静岡県)、大阪朝鮮高級学校(大阪府)、FC東京U−18、三菱養和ユース、成立学園高校、國學院久我山高校、東京朝鮮中高級学校(東京都)

[朝鮮新報 2010.3.26]