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全国3位祝賀激励会 「大阪朝高ラグビー部は大阪の誇り」

「感謝の気持ち忘れずに、新たな歴史を

 「第89回全国高校ラグビー大会大阪朝鮮高級学校ラグビー部全国3位祝賀激励会」が11日、大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)で行われ、多くの府議会議員、市議会議員、各地の高体連、ラグビー協会、ラグビー部関係者、日朝友好市民団体代表、総連大阪、奈良、和歌山をはじめとする各団体代表、学父母、ラグビー部OBなど330人が参加した。

フェアプレーの精神を発揮

各界から330人が集い、選手たちを労った。

 開会に先立ち、大阪朝高ラグビー部の「全国3位」までの軌跡をまとめたビデオが上映された。

 祝賀激励会は、選手の入場で始まった。

 呉英吉監督が、今までの温かい応援と支援に感謝を述べ、「感謝の気持ちを育みながら、再び部員と共に夢に向かってチャレンジしていく」と話すと、一段と大きな拍手があがった。

 主催者を代表し、金衛共同代表(OB会会長)があいさつした。

 金衛共同代表は、「同胞、学校、民族教育とそれを支える日本の友人がいて選手たちは心と体を鍛えることができた。これが、彼らの頼もしいタックルを生んだ」と語り、自陣のゴール前1メートルの攻防は、彼らにとってまさにそのプライドを賭けた闘いだったとし、その姿に多くを学んだと、監督、選手たちを称えた。

感謝を伝える学父母たち

 続いて、6人の祝賀激励会賛同人の紹介があった。

 賛同人のひとりである、大阪府議会・朝倉秀実議長は、いっそうの活躍に対する期待を語り、全国高体連・比嘉悟副会長(近畿高体連会長)は、ラグビーは平和を守るスポーツとの言葉が意味するように、選手たちは堂々とした入場行進からすべての場面で、フェアプレーの精神を発揮し、心を一つにすることの大切さを教えてくれたと話した。

 来ひんを代表し、東大阪市市長代理、総連大阪府本部・金憲信副委員長が祝いの言葉を述べ、大阪府体育協会・康勲副会長が乾杯の音頭をとった。

在日ラグビーの結実を見た思い

 懇親会では、大阪府・橋下徹知事をはじめとする各界から寄せられた祝電の紹介、来ひん、ラグビー関係者による祝賀スピーチ、部員、保護者、OBの紹介などが行われた。

 舞台に上がった人たちは、「大阪朝高ラグビー部は大阪の誇りだ」と口をそろえた。また、生徒たちの学習権を守り、よりよい教育環境を築くために、「日朝友好(西・港・大正)新春のつどい」(5日)で集められた運動場買い取りのための寄付金も伝達された。

 「在日同胞ラグビーの父」と呼ばれる朝大・全源治名誉監督は、「選手たちはもう孫の世代となった。教え子たちの活躍に胸が熱くなる。ここに、在日ラグビーの結実を見た思いだ」と感慨深く話した。

主催者を代表し、あいさつを行う金衛共同代表

 ラグビー部父母会の高慶秀さんは、「全国3位」入賞、行進賞の受賞など民族教育の素晴らしさを示せたことを誇りに思うとし、「OB、同胞、日本の方々が選手たちをわが子のように応援してくれる姿にとても感動し、感謝している。その声援が後押しとなり、幾多のトライを生んだ。監督、コーチが教えるラグビーのおかげで、子どもたちは頼もしく成長することができた」と、その胸中を明かした。

 祝賀メッセージと声援に応えるように呉泰誠前主将は、「栄誉を手にすることができたのは、各地の同胞、組織、日本の方々のおかげだ。感謝の気持ちを込めてラグビーで表現することができた。この気持ちを忘れずに、大阪朝高ラグビー部は新しい歴史を創っていく」と胸を張った。そして、部員たちによる合唱を披露した。

 最後に大阪朝高・金淳附Z長が謝辞を述べ、祝賀激励会は閉会した。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2010.2.19]