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「恩返しがしたかった」

四国初中舞踊部臨時講師 許末禮さん

 朝大卒業後、10年間愛知のウリハッキョで舞踊を指導した。結婚後に四国へと移り、女性同盟愛媛県本部舞踊部の指導を担った。その経験を活かし、専任指導教員が不在の四国朝鮮初中級学校舞踊部の臨時講師を9月から務めている。

 11月に行われた在日朝鮮学生中央芸術コンクールでは、当日までの2カ月間、仕事とかけ持ちしながら毎週土日も欠かさず生徒たちの指導を行い、金賞へと導いた(広島舞踊部と合同出場)。

 複雑な社会環境の中で生まれ育つ子どもたちに、舞踊を通じて「民族の誇りを実感してもらいたい一心」だった。

 「今日まで、舞踊を通じていろんな人たちに出会い支えられてきた。自分の持つ技術と、民族の粋を生徒たちに伝えることで、少しでも恩返しになれば…」と思いを込めて話した。(梨)

[朝鮮新報 2010.12.13]