朝大政経学部４年生　任真赫さん

　大阪、奈良、和歌山の同胞青年が集った「ウリミレ・マトゥリ」（１１月２１日）。そこへ東京から４３人の「助っ人」が駆けつけた。その呼びかけ人だ。

　大阪朝高の卒業生である任さんには、「地元の同胞社会に恩返しがしたい」という思いがあった。朝大で呼びかけ参加者を集い、留学同東京からも１人が加わった。みな大阪朝高卒業生と社会実習を大阪で過ごしたメンバーだ。

　当日の売店販売や見回りを手伝うだけでなく、事前に電話やメールでイベントの宣伝も積極的に行った。

　問題もあった。「行きたいけどお金が…」という声に一度はあきらめかけたが、任さんらの行動を知った「マトゥリ」の実行委が援助をしてくれたという。

　「同胞の力になりたくて行動を起こしたのに、かえって助けられてしまった。同胞社会はやっぱり温かい」（茂）

［朝鮮新報 2010.12.13］