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金剛山歌劇団 札幌、函館公演 3300人が観覧

混声2重唱「ふいでのうた」

 金剛山歌劇団の函館公演が10月25日、函館市民会館大ホールで行われた。今回の公演は金剛山歌劇団創立55周年とともに、函館での公演が通算40回目を数える記念公演となった。

 当日は開場1時間以上前から毎年の公演を楽しみにしている市民らが100人を超える列を作り、時間を繰り上げての開場となった。昼夜2回公演では函館選出の北海道議員や函館市議ほか、日本市民、同胞ら約2千人の観客が会場を埋めた。

 昼の部の公演終了後、金剛山歌劇団函館公演実行委員会から函館市福祉協議会へ寄付金の贈呈が行われた。寄付は毎年行われているものだが、今年は初めて福祉協議会の役員が会場を訪れた。舞台上で全団員が参列の下、金守弘実行委員長から福祉協議会常務理事に寄付金が手渡され、福祉協議会からは感謝状が手渡された。

 実行委は毎年、福祉団体や障害者団体、町会連合会などを公演に招待してきた。今年は同実行委員長の計らいで夜の部の公演終了後、児童施設「国の子寮」の子どもたちを舞台に上げ、歌劇団団員たちとの記念撮影が行われた。

 「国の子寮」中学1年生の石井翔貴さんは「金剛山歌劇団の公演を毎年観ながら、朝鮮の文化や歴史を学んできた。打楽器演奏の『ソルチャンゴとドラム』はすごくかっこよかった。どの歌手の歌声も美しく、自分もこんな歌手になりたいと思った」 と話した。

 また、函館市に住む男性(62)は、「公演内容、照明や音響などすべてが素晴らしいの一言。あまりの感動で涙涙の公演だった。次回が待ち遠しい。南北朝鮮の一日でも早い統一を願っている」と述べた。

 27日には、金剛山歌劇団札幌公演(主催=同実行委員会)が札幌教育文化会館で行われた。

 昼と夜の2回公演には、札幌市日朝友好促進協議員連盟の西村茂樹会長と藤原広昭代表幹事、日朝連帯道民会議鳴海洽一郎事務局長、胡勝才中華人民共和国駐札幌総領事ほか、各友好団体と日本市民、同胞ら1300人が訪れた。

 丹野里子さん(63、主婦)は「舞踊、歌、楽器演奏すべてが素晴らしかった。今回で5回目の観覧になるが、今となっては私の生きがいの一つになっている。これからも応援している」と語った。【金剛山歌劇団札幌公演実行委員会】

[朝鮮新報 2010.11.10]