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梁成花ピアノリサイタル 朝鮮の名曲 ピアノの旋律にのせて

繊細ながらも迫力ある演奏で会場をわかせた梁さん

 CD「アリラン」発売記念梁成花ピアノリサイタルが22日、東京・西国分寺のいずみホールで行われた。0歳から入場可能なコンサートには子ども連れの家族の姿も見られ、約200人の観客が会場に足を運んだ。

 昨年12月に発売されたこのCDは、音楽之友社発行月刊誌「レコード芸術」の2月号でも紹介されており、国内の音楽評論の中では最高の権威を持つ専門家から最も高い「特選」という評価をえた作品だ。今年の8月にはCD「アリラン」に準じた楽譜が製作され、すでに1千部が完売した。

 公演1部は、CDのはじめに収録されている、チョ・ギルソク作曲「トラジ」の演奏で幕をあげた。

 今年がシューマン、ショパン生誕200年であることにちなんで、衣装もショパンが好んだ白いドレスで登場。

 2曲目のシューマン作曲「蝶々〜パピヨン」に続いて、ショパン作曲「幻想即興曲」「華麗なる大円舞曲」「別れのワルツ」「革命のエチュード」「木枯らしのエチュード」が演奏された。

 2部では、CDジャケットの裏でも着ている真っ赤なチョゴリの衣装で舞台に上がり、会場をわかせた。

 チョ・ギルソク作曲「よろこびの歌」「子どもたちの舞曲」、チェ・ジヌク作曲「白い朝」、リ・キョンリン編曲「蘇生〜南山の青い松」、チョン・グォン編曲「アリラン」など、朝鮮の名曲があらゆるチャンダン(朝鮮特有のリズム)に合わせて披露された。公演最後では舞踊曲を編曲した、ハン・シヒョン作曲「太鼓の舞」、アンコールに、シン・チョルシク編曲「お花畑」で幕を閉じた。

 今回初めて梁さんの演奏会に訪れた奥田幸子さん(35、会社員、武蔵小山在住)は「ショパン、シューマンもそうだが、朝鮮の曲目を見て興味がわいた。感情の抑揚がすごく音色がとてもきれい。小柄で華奢なイメージがあるが、ダイナミックな演奏が印象的だった」と話した。

 梁さんと知り合いでピアノ講師をしている安西千秋さん(44、府中市在住)は、「ステキなコンサートだった。とくに『白い朝』の旋律を聴いているとその景色が思い浮かばれた。私もただ楽譜を追うだけでなく、1曲1曲に込められた作曲家たちの思いや、その情景が思い浮かぶような演奏ができるようさらに腕をみがきたい」と述べた。

 ピアノでチャンダンのリズムを表現するには相当苦労したという梁さん。「朝鮮のいろんな曲を聴いて何度も何度も練習した。昨年発売したCD、楽譜をより多くの人に購入していただいて、朝鮮の曲を知ってほしいと願っている。そのためにもこれからはいろんな地域で演奏活動を繰り広げていきたい」と思いを語った。(梨)

 12月5日にヤマハ所沢ショップでミニコンサートを開く予定。問い合わせ=ヤマハ所沢ショップ(TEL 04・2923・1341)。

[朝鮮新報 2010.10.27]