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「オリニフェスタ」リポート 東京第6 オモニ会の奮闘

ギリギリの予算、最高の盛り上がり

 各地でのオリニフェスタ大成功の知らせがあちこちから聞こえてくる。東京朝鮮第6初級学校でも10月にあるオリニフェスタの企画会議はすでに6月に行われていた。

 総連第22回全体大会報告を受けて、最重要課題であるウリハッキョ生徒数増員のためのまたとないチャンス、学齢前のオリニたちに楽しいひとときを、そして保護者たちにはウリハッキョの様子や生徒たちの姿をよりいっそう身近に感じてもらうための大事なオリニフェスタをもっともっと良いものに! という校長先生の呼びかけに応えて、学校、オモニ会、学区3支部の子育て支援部が合同企画会議を立ち上げた。

コッポンたちも駆けつけて

コッポンたちも熱演して、子どもたちに大うけ

 昨年大好評だった朝大保育科の学生たちの「お姉さんと遊ぼう!」は今年も続けるとして、他のハッキョのように例のコッポンたちを呼べないだろうか。しかしギリギリの予算で3人のギャラが出るのか? 3人がムリならコッポン1人だけでも、と厳しい財政状況を重々承知なだけに提案者の声も少しずつ小さくなる。折しもオリニフェスタの2週間前には学区地域の大田青商会主催でウリウリコッポンオリコンサートが開かれる(公私立幼稚園の願書提出に合わせてのこんな時期のイベント企画、やるじゃん大田青商会!)。そこで楽しく関わったオリニたちをそのままハッキョのオリニフェスタに呼び込み、一人でも多く新入生を迎えるためにならコッポン1人とは言わずシアリもセサギも呼ばなくちゃ!? と、校長先生が尽力してくれた結果ナントオールキャストの3人で来てくれることに。

 ギャラだとか何とか言ったけれど、コッポンたちって本当は丸々ボランティアなんだそうで、必要なのはスケジュール調整とお洋服(!?)のクリーニング代だけって、みなさん知っていましたか? コッポンたち、全国のオリニたちのためにいつも本当に本当にコマプスンニダ!!

キャラクター弁当も好評

オモニ会特製のお弁当も大好評だった

 さて、オモニ会では参加したオリニや保護者たちの昼食を準備する。いつもなら人数の増減にも子どもたちのおかわりにもしっかり対応できるカレーを大量準備するのだが、それを今年はお弁当にしようという案が。他のハッキョでキャラクターおにぎりの入ったお弁当が好評だと聞いたからだ。初めての試みに行事部オモニたちはドキドキだった、オリニたちが喜んでくれるなら!! 9月に開かれた第7回オモニ会会長・子育て支援担当者たちの集いの討論にもあったけれど、他のハッキョや地域の行事のオススメ情報などをリアルタイムで共有、良いものはすぐに取り入れて地域ごとにさらに進化、グッジョブだ!

 東京ではすでにオモニ会連絡会の情報共有が始まっているが、各地のオモニたちのいろんな相談に対応できる情報網を整備し、お互い切磋琢磨できたら、全国規模でオモニたちのチャレンジも子どもたちの経験の幅も広がっていくだろう。ぜひ実現するとよいな、しなくちゃ! 子どもたちのためにね!!

日本のボランティアによるバルーンアートや手品で盛り上がった

 せっかくのゲストたちがハッキョで過ごす長くない時間を少しでも気持ちよく過ごしてもらうために、と事前に美化清掃にも取り組んだオモニ会。一番力を入れたのは、ゲストたちの通る廊下の窓とオリニフェスタの会場となる講堂。以前から気になっていた講堂の遮光カーテンと舞台の幕の洗濯に意気込んでいたが、調べてみるとこのカーテンはドライ仕様で下手に水を通すと裂けてしまう。クリーニング費用は高額でとても予算が組めない。しかしそんなことであきらめるオモニたちじゃありません。大型コインランドリーを探し出し、お試し洗濯をし、100均で最大の洗濯ネットをカーテンが入るサイズにつなぎ合わせて洗いあげた!

 赤ちゃんをおんぶしながら、動き回る子を追いかけながら新聞紙とボロ布で磨いた窓もピカピカ、長すぎた幕も切って縫ってスッキリ、さぁ、これで歓迎ムードも万全。

 ウリウリコッポンオリコンサートでもチラシを配り、二段・三段構えで動員して迎えた10月9日のオリニフェスタ当日、地域の保育園や幼稚園の運動会などと重なる時期で人数はイマイチだったけれど、子どもたちの熱気で会場は大盛況。コッポンたちのミニコンサートはもちろん、地域の日本のボランティアの方のバルーンアートや手品にもオリニたちは大喜び。

オンマと輪投げを楽しむ子ども

 少年団の子どもたちもお楽しみゲームの担当、がんばりましたよ。自分勝手にあちこち動き回ったり、泣き出したりオンマの傍を離れないコマたちに振り回されながら、楽しく辛抱強く役割を果たしていた案内係の5年生の姿もおもしろかった!? いや頼もしかった。オリニたちと楽しく遊んでくれた朝大保育科の学生たち、裏方担当の政経学部の実習生たちもスゴヘッソヨ。もちろんオモニ会のお弁当もかわいくできました!! みんな、大きくなったらハッキョに来てね、待っていま〜す。

 いよいよ24日はバザー。目標は昨年の売り上げ越えだ。まだまだ2学期中盤、第6オモニ会はがんばるぞ!(朴明姫・東京朝鮮第6初級学校オモニ会役員)

[朝鮮新報 2010.10.20]