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金剛山歌劇団長野公演 3日間で4100人が観覧

農楽舞「アリラン」

 2010年度「金剛山歌劇団長野公演」が4〜6日の3日間、長野県の3カ所で行われた。

 初日、長野県松本文化会館で行われた中・南信地区公演(実行委員長=李源秀南信支部委員長)には1700人、2日目に上田市民会館で行われた上田公演(実行委員長=金国経東信支部委員長)には1300人、最終日のホクト文化会館で行われた長野公演(実行委員長=沈正銖北信支部委員長)には1100人が訪れ、計4100人の同胞、日本市民たちが公演を観覧した。

 また、松本公演には中川博司・社会民主党長野県連合幹事長、山口わか子・元衆議院議員、上田公演には深井計美・朝鮮の自主的平和統一会を支持する上小地区の会会長、長野公演には三上孝一郎・朝鮮の自主的平和統一を支持する長野地区の会会長らが会場に足を運んだ。

 長野県では金剛山歌劇団発足の翌年である1956年から毎年欠かさず公演を行ってきた。今年で54回目となる公演の延べ観覧者数は46万人になる。中には「金剛山歌劇団の公演を観ないと信州に秋は訪れない」と熱い声援を送る人がいるほど、長野でも同劇団の人気は絶大だ。

 同公演の成功に向けて長野実行委員会は各地域に「金剛山歌劇団公演実行委員会」を結成、8月初旬から準備に取りかかった。短期間の活動だったが、各実行委員たちが主導的に広告募集、地方新聞への広告掲載、同胞企業の店にポスターを張るなど、宣伝活動に励んだ。

 その結果、多くの観客が同劇団の公演に魅了され、大成功のうちに3日間の公演に幕を下ろした。

 上田公演を観た綱嶋良一さん(54、会社員)は「朝鮮の踊り、絹のような美しい衣装に感銘を受けた。足さばき、回転、しなやかな腕の指先まで神経が行き届いており、表現力の素晴らしさに心を奪われた。今回はとくに演出、構成が巧みで、堪能できた。朝鮮民族の念願である南北統一を及ばずながらも祈っている」と思いを語った。

 松本公演を観た堀内秀俊さんは、「毎年楽しく観ているが、今年は特に趣向が変わり、1、2世の伝統を引き継ぎ、3、4世の新しい感覚を取り入れたとても興味深い公演だった。民族の素晴らしい伝統芸術をこれからも守っていってほしい。来年も楽しみにしている」と話した。【金剛山歌劇団長野公演実行委員会】

[朝鮮新報 2010.10.13]