top_rogo.gif (16396 bytes)

形状記憶合金の製品開発

国家科学院研究者 コン・チェジョンさん

 形状記憶合金による製品開発に尽力している。近年ではステントの研究を担い、国内医療の発展に貢献した。ステントとは、血管や気管、食道など、人体の管状の部分を管腔内部から広げる医療機器だ。

 朝鮮国内では形状記憶合金の技術を、医療分野に優先的に取り入れてきたが、今後は家電用品にも広く応用していくという。

 国家科学院で研究に没頭するコンさんは、「人民科学者」の国家称号を持つ。日本で生まれ、1959年末に帰国した。金日成総合大学物理学部を卒業後、研究畑を歩き続けてきた。これまでにも変色を防ぐ技術を研究し、祖国解放戦争勝利記念塔をはじめとする国内のモニュメント建立に一役買ってきた。

 66歳を迎えた今でも現役にこだわり続け、人民生活向上に貢献したいと、常に新しいテーマを自分に課している。【平壌支局】

[朝鮮新報 2010.10.12]