〈みんなの健康Q&A〉 ツボ療法で健康な体作り |
Q:ツボ療法を行うにあたって他人と個体差があるのはなぜですか? A:ツボ療法を行うにあたって、注意しなくてはならないことに、個体差があります。爪楊枝や指で軽く刺激しただけで十分効果が表れる人もいれば、強い刺激を与えてもまったく効果が表れない人もいます。花粉によってアレルギーを起こしてしまう人もいれば、まったくなんともない人もいます。つまり、これは個体差なのです。 生まれつきの体質の違いもあれば、生活環境、仕事の環境や、周囲の人間関係などによって、体質がそれぞれ異なってくるのです。男性、女性、老人と子どもなど、それぞれの関係性によって体質が異なるのです。ツボ療法を行う場合には、自分自身を冷静に見つめ、一般的な刺激によって身体がどのように反応するかを身体と十分に対話をし、それに合った刺激量、刺激方法を用いることが大切なのです。百人の患者さんがいれば、本来百通りの治療方法があるべきなのです。 ここでは、老若男女の一般的なツボ療法をあげます。もちろんはっきりした症状があれば、それに対する対応をしなくてはなりませんが、予防や健康維持を考えて、次にあげるツボ療法を習慣的に行ってみてください。 ※「成人男性の場合」 −中 上腹部で、へそとみぞおちとの中間 −足三里 膝下のすねの上にある突起した骨から外側に1寸5分(指2本分)のところ。 −太衝 足の甲側で、親指と人差し指の付け根から、足首の方向へ指を押し上げて指が止まるところ。 ※「成人女性の場合」 −気海 下腹、へその真下1寸5分(指2本分)のところ。 −三陰交 内くるぶしの中央から、すねに沿って膝の方へ3寸(指4本分)上がった骨の内側の際。 −合谷 手の甲側の人差し指と親指の間のふくらみのやや人差し指側。 ※「子どもの場合」 −身柱 背中、肩甲骨の上端を結んだ線上の背骨のすぐ下。 −商陽 人差し指の爪の根元の親指側のすぐわき。 −足三里 膝下のすねの上にある突起した骨から外側に1寸5分(指2本分)のところ。 ※「お年寄りの場合」 −関元 下腹で、へそから真下に3寸(指4本分)のところ。 −太谿 足の内くるぶしとアキレス腱との間で脈が触れるところ。 −足三里 膝下のすねの上にある突起した骨から外側に1寸5分(指2本分)のところ。 (李昇昊、うえの針灸整骨院、東京都台東区東上野1−18−10、TEL 03・3832・6880) [朝鮮新報 2010.9.1] |