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ぼくのお父さん

 ぼくのうちは、お父さん、お母さん、ぼく、そして妹が2人の合わせて5人家族です。

 2人の妹は生意気なときもありますが、仲良く遊んでいるときはとてもかわいらしいです。

 お母さんは、いつもおいしいお弁当を作ってくれて、妹たちの世話をしています。

 お父さんは、平壌冷麺屋でおいしい焼肉、ビビンバ、そして平壌冷麺を作っています。お父さんの平壌冷麺屋は今から70年前の1939年に開店しました。

 ひいおじいさんは平壌にいたころ、平壌冷麺屋で働いていたそうです。日本に渡ってきたひいおじいさん、ひいおばあさんは、故郷をを懐かしむ同胞たちのために平壌冷麺を作ってもてなしました。その冷麺のうわさを聞き、日本の各地からお客さんが訪ねてきました。そうしてはじまった冷麺屋を、今ではお父さんが継いでいます。

 お父さんは毎日朝早くから夜遅くまで、冷麺を作っています。ぼくのお父さんが作る冷麺はそば粉が主原料です。スープは水キムチをつけたときに出る汁を基本にしています。麺を練りこねるのはとても難しく、力が必要です。暑い夏にはもちろん、寒い冬でも汗だくになりながら、お父さんは愛情を込めて冷麺を作ります。

 お父さんの冷麺屋で一番人気のメニューである、冷麺の上においしいロースをのせたスペシャル冷麺と、とても辛いけど何日かたつとまた食べたくなるビビン麺は特別においしいです。ぼくが一番好きなメニューは、ぼくのために作ってくれるおばあさんの特別メニュー、もやしスープの冷麺にコチュカルをかけたものです。ぼくはこの特別な冷麺を食べるときいつもおじいさん、おばあさんの愛を感じ、胸が熱くなります。

 ぼくの夢はサッカーでウリナラの国家代表選手になることです。そのため、週に5回はサッカーの練習をし試合にも出ながら、一生懸命練習しています。

 ぼくにはもう1つ夢があります。

 ひいおじいさんからはじまり、おじいさん、お父さんと代を継いできた冷麺屋で冷麺を作ることです。ぼくの夢が叶うかはまだわかりませんが、平壌冷麺を作るようになったらお父さんよりももっとおいしい冷麺を作りたいです。

 昨日まではサッカーの練習に熱中していましたが、これからはお父さんの姿を見ながらたくさん習っていきたいと思います。(張鐵柱・西神戸朝鮮初級学校3年=当時)※原文は朝鮮語

[朝鮮新報 2010.8.2]