もっと人間的交流を |
同志社大学嘱託講師 森類臣さん 日本のメディアの朝鮮報道のあり方に厳しい批判の目をむけながら、一貫して研究・分析を行っている。 「拉致問題、ミサイル、核実験などの報道が、『冷静かつ客観的に状況を分析して解決への道筋を示す』というジャーナリズムのあり方を逸脱し、敵意と戦争をあおっている」と語る。 朝鮮半島に関心を持ったのは、01年。「初めての海外旅行がピースボートでの南北朝鮮クルーズだった。それまでは北に対して、一般的な日本人と同じように『軍事パレードの国』の印象しかなかった。行ってみて、日本帝国主義が朝鮮史に与えた苦痛の大きさを初めて知り、衝撃を覚えた」。 これまで、4回訪朝。「人間的な交流のなかで、理解を深め、さらに在日の人たちともつきあうようになって、人生、歴史、文化の丸ごと朝鮮半島に引かれるようになった」と破顔一笑した。(粉) [朝鮮新報 2010.7.26] |