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〈徐千夏先生の保健だより-7月-〉 「夏休みがやってきます!」

 さあ! いよいよ子どもたちの待ちに待った夏休みがやってきますね。

 とは言っても、クラブ活動をしている初級部高学年から高校生では、もっぱら家にいる時間の方が少ないかもしれません。オモニたちのお弁当戦争は休みに入っても続きそうです。夏休み中の学校はとってもにぎやかです。

 各クラブ活動が盛んに行われており、延長保育や延長学童の園児・児童・生徒たちでごったがえしています。

 何より、クラブ指導の先生方が一番、気をもんでいるのは熱中症対策ではないでしょうか? 年々上昇する気温の影響で、運動場での夏場の練習には大変気を遣います。

 帽子の着用・30分ごとの水分補給・練習時間の調節・アイスバックの活用などさまざまな工夫がなされています。

 そんな中でも、体調を崩してしまう子どもが少なくありません。

 「気持ちが悪い」「フラフラする」「頭が痛い…」などと言われたら、先生方は慎重に慎重を期して健康観察をし、生徒を日陰で休ませると良いでしょう。

 逆に、連鎖反応で休憩している子どもがどんどん増えていくなんてこともよくある光景です。これは、夏の暑さに対応できずに疲れが出てしまう症状です。

 家ではクーラーのきいた部屋で過ごし、練習は暑い運動場や室内で行うので、子どもの体が暑さについていけなくなってしまいます。

 とくに練習の初日と最終日は気を使う必要があります。

 また、休みに入ると気もゆるんでしまい、ついつい夜更かしをしてしまうパターンもよく見られます。夏バテの対策は、何と言っても健康な生活を送ることです。

 早寝・早起き・朝ご飯! これに限ります。テレビやゲームなどは時間を決めてメリハリのある生活を心がけましょう。

 共働きの家庭が多いので親の目が行き届かない部分もあると思いますが、子どもに家事へ参加してもらうなど、家庭でも工夫をこらして、快適な夏休みを過ごしてほしいものです。

●熱中症対策

 @帽子をかぶる
 A汗を吸いやすく、通気性のよい服を選ぶ
 Bこまめに水分補給をする
 C防具をつけるスポーツでは、休憩中に防具や衣服をゆるめて熱を逃がす
 D水分は0.1〜0.2%くらいの塩分を含んだものをとる
 E練習の初日と最終日は要注意
 F睡眠不足を避ける

●こんな症状に注意!
 ・めまい、ふらつき、立ちくらみ
 ・吐き気、おう吐
 ・38℃以上の発熱、ひどい頭痛
 ・意識障害、けいれん、呼びかけに対する返事がない、まっすぐ歩けない

●熱中症の手当

 @涼しい場所に移動
 A頭・首・わきの下・足のつけ根を冷たいタオルなどで冷やす
 B水分を補給する

[朝鮮新報 2010.7.21]